私が中東･イスラーム教育セミナーに参加した理由は、自分の研究テーマの参考になることを得るだけでなく、自分の研究対象としているテーマやフィールド以外の見識を深めることや、受講生との意見交換が出来ればと思ったからでした。
セミナーが開始する前までは4日間は長いように感じました。しかし、実際セミナーの各プログラムが始まり、先生方のご講義そして受講生の発表が行われますと、あっという間に時間が過ぎていったように思いました。4日間それぞれが非常に充実しており、先生方のセミナーでの研究方法論等の話や自分の研究フィールドとは違う受講生の発表を通して、より自分の見識が深まったように思いました。
受講生発表後の質疑応答の際は、非常に有意義な意見が多かったように思われました。とりわけ、各先生方のご意見には、まるで自分の研究が指摘を受けているかのようで、今後自分の研究をすすめていくにあたって、大いに役立つことばかりでした。
また、休憩時間や懇親会の席においても、様々なディシプリンや研究テーマを持つ受講生の方々との交流を持つことが出来ました。このような交流の場における意見交換は、全く初めての経験で、それ故に非常に有意義に過ごすことができました。
実を言えば、私は今年再度博士前期課程に入りなおしております。以前の学校では、中東地域もしくはイスラームを研究対象としている学生が私一人だけでということがあったため、学生同士の意見交換の場がありませんでした。また、学外でその様な場に参加するための情報も容易に入手することができなかったため、今まで自分の研究に関して意見交換をするという機会もありませんでした。セミナーだけでなく、このような交流の場を通して、自分の研究テーマだけでなく、他の受講生の研究テーマを伺い、情報交換やそれぞれの意見を出し合うことは意見を述べる双方にとって非常に刺激を受けたように思いました。
本年度は夏季休暇中多忙であったため自分の発表が出来ませんでしたが、再度参加する機会があれば、本年度の経験を活かして、自分の研究発表が出来ればと思っております。
