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研究セミナー >> 2007年度感想・報告 >> 今野毅
2007(平成19)年度 前期
今野毅(北海道大学大学院文学研究科博士後期課程)

 アジア・アフリカ言語文化研究所には、イスラームに関わる社会人類学、地域研究、人類学、言語学、歴史学など、様々な分野の研究スタッフが充実している。そのため、中東・イスラーム研究セミナーに参加し、研究報告をすることで、いままでとは異なる見方や切り口からの意見や助言を得ることができるであろうと考え、セミナーに応募した。その期待通り、多くの収穫があった。

  研究報告は、質疑応答を含め、2時間の長きにわたる。そのため、発表者は、研究の目的と内容についてより細かく説明することができる。質疑応答についても、多数の研究スタッフの方々から私の研究の問題点を指摘していただいくと同時に、建設的な意見や助言を得ることができたのは、とてもありがたかった。また、他の受講生の研究発表についても、内容それ自体はもちろん、研究スタッフによる意見や助言を聞くことで、自分自身の研究に参考になる点が多々あった。

  研究スタッフから受講生への助言は、研究報告の場だけではなく、懇親会や飲み会の席でも得ることができる。7月25日から27日の3日間、2007年度前期の中東・イスラーム研究セミナーが開催されたわけであるが、残念ながら、私は初日に仕事があったため、懇親会にすら参加することもできず、2日目からの参加となった。さらに、連日飲み会が催されているということを知らず、2日目は翌日の報告に備え、終了後宿へ直行してしまった。そのため、最終日になってようやく、他の受講生や研究スタッフの方々と落ち着いてお話をすることができた。たしかに、2日目と3日目のお昼や発表の間の休憩時間にも、受講生や教員の方々とお話することもできたのであるが、やはり、飲み会の方が時間もあり落ち着いてゆっくりすることができる。

  受講生、研究スタッフ、事務員と、セミナーに関わる人びとが一堂に会する飲み会は、非常にアットホームな雰囲気であり、研究についてさらなる意見や感想を得ることができる重要な機会でもあった。リピーターが存在し、研究報告中に次回も参加すると明言する受講生もいて、大変驚いたが、研究報告における質疑応答を見て、そして飲み会に参加することで、何度も参加する価値のある研究会であることを実感した。本セミナーに参加し、普通の研究会や学会に参加するよりも濃密な時間を過ごすことで、中東・イスラーム研究セミナーの目的のひとつである「研究発表とそれを受けた議論を通じて研究のいっそうの深化をはかる」ことができたような気がする。

  最後に、貴重な時間を受講生にさいて下さった研究スタッフの方々と、セミナーの準備に邁進して下さった事務の方々に、感謝したいと思う。どうもありがとうございました。
 

 

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