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ダマヤンヂー寺院
ダマヤンヂー寺院 Damayangyi Temple
(バガン旧都城南東方)

その外観がピラミッドを思わせる、バガンで最大規模の建築物です。西暦1167年アラウンスィードゥー王の子の第5代ナラトゥー王(在位 西暦1165~70年)によって着手されましたが、西暦1170年王が殺害されるに及んで工事が中止され、未完のままです。二重の回廊を持ちますが、内側の回廊は煉瓦で埋めつくされ閉鎖されてしまっています。その理由はわかっていません。

西前室に仏像2つと、緬暦567(西暦1205)年・緬暦578(西暦1216)年の2本の碑文があります。北前室の仏像の側には、ビルマ文献史上特筆すべきアトーラッ碑文があります。

「ダマ」はパーリ語の「法」(ダンマ)が縮まった形、「ヤン」は伊東照司氏の『ビルマ仏教遺跡』によると、パーリ語で「光線」を表す語が縮まった形、「チー」はビルマ語で「大きい」を意味します。

2002/1/13 澤田英夫撮影