4.道路状況
   道路状況によって足止めを喰ったのは、経験的には次のような時。サイクロン通過直後で川が増水し、橋が冠水。雨季末期に、大型トラックが舗装道路のアスファルトをほじくり返して轍の跡をこしらえ、そこに後続のトラックがはまり込んで車両が数珠繋ぎ。橋が破損し、そのため乾季で水の無い河床を渡ったら、砂でファミリアールがスタッグ。積載量オーバーのトラックが、橋の床の金属板を踏み抜いて橋の上で立ち往生。マダガスカルでは、新しい道路建設こそ殆ど行われていないものの、80年代から既存の道路の改修や補修が進み、先にあげた国道2号線などはトラックがやっと通れるか通れないかの状態からタクシ・ブルースがびゅんびゅんとばすまでに劇的な変化を見せている。ところが悲しいかな、年間降水量の殆どを3ヶ月くらいの間に落としてしまうすさまじい雨季の雨と工事費のいくらかが誰かのポケットに入ってしまうぞんざいな舗装のため、、道路状況は年々刻々変わってゆく。途中の道路状況が気になる人は、切符の購入時に券売所のおやじに現在の様子を訊くことをお勧めする。

 
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左:雨季のスタッグ(1984年当時)(国道4号線マジュンガ州)
右:雨季のスタッグ(1984年当時)(国道4号線マジュンガ州)
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