番号:020 年月日:ヒジュラ暦ラマダーン月15日 劇場:ベイオウルのハレブ小路にあるヴァリエテ座 劇団:オスマン舞台 演目:どうなったのか? 構成:軍隊劇3幕1景 解説:作品は、「統一と進歩委員会」の秘密会議とその活動を明かにしたキャーズム ・ナーミーの戯曲。「統一と進歩委員会」とは、1889年にスルタン・アブデュルハミ トの専制政治打倒と立憲制復活とを目的に結成され、青年トルコ革命(1908)を成功に 導いた政治結社。本プログラムは、No.18と同様にフランス語、アルメニア文字 、キリル文字でも表記されており、作品の内容からいっても、この「オスマン舞台」 は知識人を対象とした興行をおこなっていたと考えられる。メティン・アンドによれ ば、本作品は1911年に同劇団によって上演されている。芝居とともに「シネマトグラ フ」の上映も行なわれている。アレムダール・ヤルチュンは、この「オスマン舞台」 が自由な演劇活動をしていたと指摘している。例えば芝居と同時に「シネマトグラフ 」を上映していることを考慮すれば、「オスマン舞台」が20世紀初頭の演劇界に新ら しい風を吹き込んだと思われる。 上の画像を拡大する。 下の画像を拡大する。 |
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