オスマン朝演劇ポスター展



番号:002(両面)
年月日:ヒジュラ暦(1328年)ラマダーン月2日(1910年9月6日)
劇場:ベイオウルのオデオン座
劇団:ブルハネッディン・ベイとその一座、オスマン国民劇団
演目:ドレイフュス
構成:恐怖軍隊劇6幕
解説:No.4、6、8などと同じ様式のチラシで、いずれもブルハネッディン・ベ イとその一座が中心となったオスマン国民劇団が、断食(ラマダーン)月の夜の娯楽 として連続公演をおこなっていることが理解される。物語はもちろんフランスで1894 年に起きたドレイフュス事件。ドレイフュスが完全に復権したのは1906年だったので 、本公演は復権後ということになる。パリの軍隊広場が舞台に再現され、特別仕立て の衣装というふれこみ。さらにロザルバ嬢による、アルジェリア、インド、アメリカ 風のダンスも披露された。このいかにも「オリエンタル」な舞踊公演は、イスタンブ ル演劇界においてさえ、ヨーロッパ的「オリエンタリズム」が好まれたことを物語っ ているといえよう。翌日にはシャーロック・ホームズの公演も予告されている。

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