番号:001 年月日:財務暦8月7日 劇場:カドゥキョイのパパズ公園に新たに建てられた劇場 劇団:オスマン幻想劇団 演目:オルファノ・ギュリー橋事件 構成:夢幻劇5幕 解説:本公演は、前回天候にめぐまれなかったため公演が流れてしまい、「今度はい つ上演するのか」という声があがったので、このたびみなさんに素晴しい舞台をおみ せすることをお約束いたします、という主旨の宣伝文が記されている。挿絵からもわ かるように、悪魔あり、バレエありの芝居。この芝居の他に、当時イスタンブルの演 劇界で売れっ子女優だったペルーズ嬢のために特別に編まれた最新のコント、メフメ ト・エフェンディによる笑いのコメディー、ヴィクトール嬢による最新のコント、6 人の楽隊からなるインジェ・サズ(高音が出る弦楽器)の演奏、オーケストラによる オペラの一場面の演奏など、盛り沢山の出し物が並び、たんなる芝居というよりはむ しろ日本の寄席演芸(ヴァリエテ)といった性格をもっている。他の多くのポスター においても寄席演芸形式が確認されるため、このような形式が当時の演劇興行のひと つのありかたであったと考えられる。 画像を拡大する。 |
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