梅谷 博之

特任研究員，博士

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534　東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: humetani[at]tufs.ac.jp

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研究テーマ：モンゴル語

モンゴル語ハルハ方言の文法記述に取り組んでいます

モンゴル国で最も多くの話者を有するモンゴル語ハルハ方言の文法記述を行なっています。モンゴル語は日本語を直訳する形で話してもかなりの程度通じます。しかし，実際にモンゴル語で話していると，「日本語ではこういう表現をするのに，それと同じような表現がモンゴル語ではなぜ許されないのだろう？」と不思議に思うことがあります。また，「あれ，こんな言い方，モンゴル語でできるんだ」と驚くこともあります（もちろん，このようなことはモンゴル語に限った話ではないのでしょうが）。こうした疑問や驚きを出発点として，モンゴル語の様々な現象の背景にある法則を見つけ出すことに取り組んでいます。
一つ一つの法則は，それ自体では小さなものです。しかし研究を進めていくと，それらの法則が深いところでつながっていることに気がつくことがあります。そうした「気づき」を積み重ねることで，モンゴル語の全体像の把握に少しでも近づきたいと思っています。

最近取り組んでいること：

言語学では，「派生と屈折」「自立語と付属語と接辞」「品詞分類」など，種々の基本的な「分類」が提唱されています。モンゴル語研究においてもこれらのテーマは長く議論の対象となっており，様々な分類がなされています。そうした従来の研究成果に自ら収集したデータの分析結果を加え，モンゴル語の全体像を把握するためにどのような分類が適切であるのかを探求しています。

研究プロジェクト:

• 言語の動態と多様性に関する国際研究ネットワークの新展開（言語ダイナミクス科学研究プロジェクト2（LingDy2））
• 日本語のノダに類する文末表現標識の通言語的研究：思考プロセスの観点からのアプローチ (jrp000191)（AA研共同利用・共同研究課題）

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