特任研究員
東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1
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研究テーマ:言語学,古典満洲語
古典満洲語には,満洲文字で書かれた資料が大量に残されています。また,満洲文字以外の文字で書かれた資料も様々なものが存在しており,その中には江戸時代の日本人によって仮名で書かれたものも含まれます。このような文献資料を用いた研究をとおして,17世紀半ばの満洲語と,この時期に満洲語に起きた言語の変化とを明らかにすることを試みています。古典満洲語は清朝の言語として有名ですが,現在または過去の日本語に似た特徴がある言語としてもよく知られています。この考察をすすめるには,古典満洲語と(現代および過去の)日本語との対照は不可欠であり,日本語の研究にも貢献が期待できると考えています。満洲語の研究とともに,満洲語と日本語との対照や,当時の日本語と満洲語の音声と音韻についての研究など幅広く考察をおこなっています。
格標識や格標識に類似した機能を持つ形態素が関わる問題を研究するとともに,17世紀前半の満洲語を反映した資料として,規範的な満洲文字表記とは異なる表記の資料に取り組んでいます。初期(特に文字改革以前)の満洲文字の多様な綴りが重要なのはもちろんですが,他にも,江戸時代の日本語母語話者によって表記された仮名表記資料が重要だと考えています。仮名表記満洲語口語資料を日本語と満洲語の言語資料として捉え直し,音声と音韻に関する研究も進めています。
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