小田 淳一

教授

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534　東京都府中市朝日町3-11-1

Email: odaj[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト: http://www.aa.tufs.ac.jp/~odaj/profile-sjis.htm

研究テーマ：計量文献学

頭を使うよりも，データの作成や精査に汗をかくことの方が性に合っているようです。

ある言語学者は，詩の機能とは「形式を内容に変換する機能」だと述べていますが，詩以外にも詩的機能を持つ音楽や映像などを含む様々なジャンルの「テクスト」について，内容に変換された形式がどのようなものであったのかを遡及的に記述することを今まで試みてきました。形式は，何らかの方法で計る（測る，量る）ことが可能だと思われるからです。また，科学的研究が成立する条件のひとつに事象の再現性がありますが，記述された形式が内容に変換される過程を，関数などを用いた計算モデルとして表現できれば，そこから逆に，テクストの生成が理論上は可能になるわけで，この逆変換の手順を試行錯誤しています。

最近取り組んでいること：ここ数年の仕事は，キケローから現代に至るまでの修辞学理論を計量的に再考し，それを諸地域の民話や音楽の分析に応用することでしたが，昨年からはインド洋の民話を幾つかの島々で集め，同じモティーフがどのように変容したり連結して現れるかを相互に比較・分析するための準備をしています。

研究プロジェクト:

• 基幹研究「「記憶」のフィールド・アーカイビング：イスラームがつなぐ共生社会の動態の解明」
• アジア書字コーパス拠点

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