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石川 博樹

准教授,博士(文学)

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: ishikawa[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト: http://www.aa.tufs.ac.jp/~ishikawa/

研究テーマ:アフリカの歴史


エチオピア高原の歴史を中心にサハラ以南アフリカの歴史を研究しています。

私はソロモン朝エチオピア王国という13世紀にエチオピア高原に成立した王国の歴史研究を専門としてきました。ソロモン朝という名称は、君主たちがシェバの女王と古代イスラエル王国のソロモン王の間に生まれた息子の末裔と称したことに由来します。エチオピア高原には4世紀にキリスト教が伝わり、その後エチオピア教会という独自のキリスト教会が成立しますが、ソロモン朝エチオピア王国の住人の多くはその信徒でした。彼らはゲエズ文字を用いて各種の文書を残しました。また16世紀から17世紀にかけてこの王国でローマ・カトリックの布教を試みたイエズス会士たちも多くの記録を著しています。これらの史料を用いて、未解明の問題が数多く残されていた16世紀から18世紀にかけてのソロモン朝エチオピア王国史の研究にこれまで取り組んできました。現在は、エチオピア史の研究を続けつつ、サハラ以南アフリカの他地域の歴史研究にも着手しています。

最近取り組んでいる課題の1つは、アフリカ分割の中で独立を保ち、独自のキリスト教文化を守ってきたエチオピアのキリスト教徒に対するヨーロッパ人のイメージが、エチオピア内外にどのような影響を与えたのかを明らかにすることです。もう1つの課題は、農業というサハラ以南アフリカの多くの地域で極めて重要な産業について、歴史的観点からの共同研究を行うことにより、日本におけるアフリカ史研究の促進をはかることです。



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