AA研共同利用・共同研究課題
負債の動態に関する比較⺠族誌的研究 (3)―富の蓄積をめぐるポリティクス (jrp000308)
プロジェクトの概要
期間:2025–2027年度
人間にとり負債とは何か。本研究では、この問いの答えを世界の民族誌的事例から探
求する。D・グレーバーの『負債論』から着想を得て進めてきた本研究の第3期では、
「商業経済」と「人間経済」の絡まり合いという現状を踏まえたうえで、アジアやアフ
リカ、オセアニアの多様な民族誌事例を通して、人々の「負う/負わせる」という具体
的な関係から富の蓄積が生じる社会的脈略を明らかにし、国家や資本主義による人々の
統治が発生・解体・再編されていくメカニズムについて検討する。
研究代表者 箕曲在弘
メンバー
研究代表者
AA研所員
共同研究員
- 佐久間寛(副研究代表者)
- 大竹碧
- 小川さやか
- 小田英里
- 酒井隆史
- 酒向渓一郎
- 関野文子
- 中川理
- 中山智香子
- 難波美芸
- 林愛美
- 深田淳太郎
- 松村圭一郎
- 山田実季
- 山本真鳥
- 吉村竜
研究成果
研究会
- 日時:2025年7月6日(日)11:00–17:30
- 場所:本部管理棟中会議室,オンライン会議室
- 使用言語:日本語
- 11:00-11:05 司会
- 開始の挨拶
- 11:05-12:35 丸山 淳子(津田塾大学)
- 「ほうっておくこと:ボツワナの狩猟採集社会における分配」
- 13:35-15:05 生駒美樹(東京外国語大学)
- 「数値化された負債にみる人間経済――ミャンマーの茶生産地における生葉をめぐる生産者間の駆け引きを事例に」
- 15:10-16:40 山田実季(AA研共同研究員,京都大学)
- 「北タイ高僧の<カリスマ=フェティッシュ>――物神をつくる、社会をつくる」
- 16:45-17:15 全員
- 総合討論
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