期間:2023-2025年度
本研究課題は,歴史情報学を活用して,簡牘研究の進化を目指すものである。従来の簡牘研究は,秦漢史と魏晋史とに分かれて進められてきたが,中国古代国家が簡牘(木や竹の札)を行政の主たる書写材料として使っていた「簡牘時代」は,戦国時代(紀元前403~221)から晋代(紀元後265~316/317~419)まで続き,少なくとも秦代以降は,文書簡牘の出土が比較的均等な分布を示す。総数20万点を超える文書簡牘を本当の意味で「総合的に」研究するために,情報学活用法を探索する。
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