AA研共同利用・共同研究課題
負債の動態に関する比較民族誌的研究 (jrp000250)
キーワード
- 負債
- 文化人類学
- 金融包摂
- 贈与
- 貨幣
- パトロンークライアント関係
関連地域
ウェブサイト
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プロジェクトの概要
期間:2019-2021年度
人間にとり負債とは何か。本研究では、この問いの答えを世界各地の民族誌的事例から探求する。負債は、贈与とならび古くから言及がある人類学の課題であるが、その多様なあり方を体系的に比較検討した研究は限られてきた。金銭の貸借であれ、義務や負目であれ、負債は人間を隷属化する契機にも社会結合や事業を生み出す創造的契機にもなりうる。本研究は、経済・政治・倫理にまたがる負債の両義的プロセスの比較研究を通じて、他者に負うという経験のダイナミズム(動態)を解明する。
研究代表者 佐久間寛(明治大学講師)
メンバー
研究代表者
AA研所員
共同研究員
- 生駒美樹
- 小川さやか
- 河野正治
- 木村周平
- 酒井隆史
- 佐川徹
- 鈴木佑記
- 中川理
- 中山智香子
- 深田淳太郎
- 松村圭一郎
- 丸山淳子
- 箕曲在弘
研究成果
研究会
- 日時:2022年3月28日(月)10:30–17:00
- 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306),オンライン会議室
- 使用言語:日本語
- 共催:AA研共同利用・共同研究課題「負債の動態に関する比較民族誌的研究」,科研費基盤 (B)「 負債の動態をめぐる比較民族誌的研究:アジア・アフリカ・オセアニア農村社会を中心に」(研究代表者:佐久間寛(明治大学) 課題番号:19H01388)
- 10:30-12:00 吉田ゆか子( AA 研所員 )
- 「芸能の伝承におけるカネと 『負債 』」―バリ島の仮面劇を例に 」
- 13:00-14:30 林愛美( 明治大学博士研究員)
- 「不平等世界の人類学とは何か ―K. ハートによる『負債論』の批判的読解」
- 14:45-16:00 山本真鳥(法政大学)
- 「コミュニズムと一般的互酬性―サモアの事例から」
- 16:15-17:00 全員
- 総合討論&打ち合わせ
- 日時:2021年10月23日(土)10:30–17:00
- 場所:オンライン会議室
- 使用言語:日本語
- 共催:AA研共同利用・共同研究課題「負債の動態に関する比較民族誌的研究」, 科研費基盤 (B)「 負債の動態をめぐる比較民族誌的研究:アジア・アフリカ・オセアニア農村社会を中心に」(研究代表者:佐久間寛(明治大学) 課題番号:19H01388)
- 10:30-12:00 佐久間寛(研究代表者,明治大学)
- 「多元性,相克,創造性:負債研究の新展開に向けて」
- 13:00-14:30 木村周平(共同研究員,筑波大学)
- 「被災で亡くなった人に対して国が払う金についての予備的考察」
- 14:45-16:00 中川理(共同研究員,国立民族学博物館)
- 「フランスのモン農民における負債と自由」
- 16:15-17:00 全員
- 総合討論&打ち合わせ
- 日時:2021年8月10日(火)13:00–18:30
- 場所:オンライン会議室
- 使用言語:日本語
- 共催:AA研共同利用・共同研究課題「負債の動態に関する比較民族誌的研究」, 科研費基盤 (B)「 負債の動態をめぐる比較民族誌的研究:アジア・アフリカ・オセアニア農村社会を中心に」(研究代表者:佐久間寛(明治大学) 課題番号:19H01388)
- 13:00-14:30 丸山淳子(AA研共同研究員,津田塾大学)
- 「分配と負い目:セントラル・カラハリ地域の狩猟採集民グイ・ガナの事例から」
- 14:40-16:10 小川さやか(立命館大学)
- 「ネイバーフッドエコノミーと負債のゆくえ――東アフリカの事例から」
- 16:20-17:50 山田実季(京都大学大学院)
- 「負債と救済―現代タイにおける新興寺院を事例に」
- 18:00-18:30 全員
- 総合討論
- 日時:2021年5月16日(日)13:00–17:00
- 場所:オンライン会議室
- 使用言語:日本語
- 共催:AA研共同利用・共同研究課題「負債の動態に関する比較民族誌的研究」, 科研費基盤 (B)「 負債の動態をめぐる比較民族誌的研究:アジア・アフリカ・オセアニア農村社会を中心に」(研究代表者:佐久間寛(明治大学) 課題番号:19H01388)
- 13:00-14:30 大竹碧(京都大学大学院)
- 「補償金の支払いと使用が生み出すもの:クワジェリン環礁における米軍基地建設の事例から」
- 14:45-16:15 深田淳太郎(AA研共同研究員,三重大学)
- 「貝貨の死蔵は「生の負債」の返済か?:パプアニューギニア,トーライ社会から原初的負債論を考える」
- 16:20-17:00 全員
- 総合討論&打ち合わせ
- 日時:2021年3月2日(火)14:00–17:15,2021年3月3日(水)10:30–16:00
- 場所:オンライン会議室
- 使用言語:日本語
- 共催:AA研共同利用・共同研究課題「負債の動態に関する比較民族誌的研究」, 科研費基盤 (B)「 負債の動態をめぐる比較民族誌的研究:アジア・アフリカ・オセアニア農村社会を中心に」(研究代表者:佐久間寛(明治大学) 課題番号:19H01388)
- 3月2日
- 14:00-15:30 生駒美樹(AA研共同研究員)
- 「債務奴隷と賃労働:19世紀東南アジア大陸部債務奴隷と現代ミャンマーの茶摘み労働者の事例から」
- 15:45-17:15 中山智香子(AA研共同研究員,東京外国語大学)
- 「支払手段としての貨幣の思想史的考察:G.F.クナップ『貨幣の国家理論』(1905)を手がかりに」
- 3月3日
- 13:00-14:30
- 映像作品上映『ラ・デット/負債 ― 地獄の連鎖を断ち切るために』
- 14:45-16:00 全員
- 総合討論&打ち合わせ
- 日時:2020年8月26日(水)13:00–18:00, 2020年8月27日(木)9:00–16:00
- 場所:AA研大会議室(303), オンライン同時中継 *新型コロナ感染拡大の状況によって、オンラインのみの開催とする可能性があります。
- 使用言語:日本語
- 8月26日
- 13:00-14:30 酒向渓一郎(立命館大学)
- 「スンバ島の変容する人と家畜の交換ゲーム」
- 14:45-16:15 河野正治(AA研共同研究員,東京都立大学)
- 「称号の負い目を想起する:ミクロネシア・ポーンペイ島における首長制と祭宴の事例から」
- 16:30-18:00 箕曲在弘(AA研共同研究員,東洋大学)
- 「実践のなかの民主主義--ラオスのコーヒー産地におけるインフォーマルな金貸しと農家の関係」
- 8月27日
- 9:00-10:30 関野文子(京都大学)
- 「分配をめぐる負い目と相互行為・開発プロジェクトにおける資源分配をめぐるジレンマーカメルーン狩猟採集社会とスリランカ先住民社会の事例からー」
- 10:45-12:15 佐川徹(AA研共同研究員,慶應義塾大学)
- 「「暴力の貸しを取り返しに行く」―ダサネッチにおける復讐/感染/代替の論理」
- 13:15-14:45 酒井隆史(AA研共同研究員,大阪府立大学)
- 「国家とは何か」
- 15:00-16:00 全員
- 総合討論&打ち合わせ
- 日時:2019年6月30日(日)13:00–18:30
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:日本語
- 共催:AA研共同利用・共同研究課題「負債の動態に関する比較民族誌的研究」, 科研費(基盤B)「 負債の動態をめぐる比較民族誌的研究:アジア・アフリカ・オセアニア農村社会を中心に」(研究代表者:佐久間寛(明治大学) 課題番号:19H01388)
- 佐久間寛(AA研共同研究員,明治大学)
- 「趣旨説明」
- 全員
- 「所信表明」
- 全員
- 打ち合わせ
関連イベント
『フィールドプラス』カフェ「デット―「負債/負目」研究の最前線」
- 日時:2022年2月14日(月)18:00–19:30
- 場所:オンライン会議室
- 使用言語:日本語
- 共催:共同利用・共同研究課題「負債の動態に関する比較民族誌的研究」,『フィールドプラス』編集部,科研費基盤 (B)「 負債の動態をめぐる比較民族誌的研究:アジア・アフリカ・オセアニア農村社会を中心に」(研究代表者:佐久間寛(明治大学) 課題番号:19H01388)
- 1. 佐久間寛(明治大学)
- 「序―経済人から返済人へ」
- 2. 河野正治(東京都立大学)
- 「首長に負うこと、負わないこと―ミクロネシア連邦ポーンペイ島にみる称号と負目」
- 3. 酒井隆史(大阪府立大学)
- 「戦前の都市下層社会における貸し借りの論理―赤松啓介「非常民の民俗学」の記録を通して」
- 4. 箕曲在弘(早稲田大学)
- 「金を借りても逃げればよい―ラオスコーヒー栽培地域にみる貸し手が負う社会」
- 5. 関野文子(京都大学大学院)
- 「負う・負わせることなく分かち合う」
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