AA研共同利用・共同研究課題
チュルク諸語における膠着性の諸相 -音韻・形態統語・意味の統合的研究- (jrp000231)
プロジェクトの概要
期間:2017-2019年度
チュルク諸語は膠着性という形態論的特徴が注目されてきた。しかし,近年のチュルク諸語内の各言語の記述研究により,「語」という単位の認定が,音韻論的観点からは問題があること,また,チュルク諸語においては語(形態論)と文(統語論)の明確な線引きが困難であることが明らかになりつつある。そこで本プロジェクトでは,形態,音韻,統語,意味の全ての面から各言語の記述を精緻化することを通し,従来注目されてきた膠着性というチュルク諸語の特徴の本質と,チュルク諸語内の言語間の差異を明らかにすることを目指す。
研究代表者 佐藤久美子(国立国語研究所プロジェクト非常勤研究員)
メンバー
研究代表者
AA研所員
共同研究員
- 青山和輝
- 江畑冬生
- 大﨑紀子
- 奥真裕
- 栗林裕
- 菅沼健太郎
- 新田志穂
- 林徹
- 菱山湧人
- 日高晋介
- 吉村大樹
- Jakshylyk AKMATALIEVA
- Aydın Özbek
- Ayşe Nur TEKMEN
- Nazgul SHAMSHIEVA
- Arzhaana SYURYUN
研究成果
研究会
- 日時:2020年2月29日(土)13:00–17:00
- 場所:AA研大会議室(303)
- 使用言語:日本語
- 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」
- 13:00–14:20 吉村大樹(AA研共同研究員)
- 「トルコ語の接語mIは疑問のマーカーなのか? 」
- 14:30–15:50 奥真裕(AA研共同研究員,東京外国語大学大学院)
- 「トルクメン語の再帰形に関する予備的考察」
- 16:00–17:00 全員
- 成果公開に向けた打ち合わせ
- ※コメンテーター:久保智之(九州大学), 塚本秀樹(愛媛大学)
- 日時:2019年7月7日(日)10:00–15:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:日本語
- 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」
- 10:00–12:30
- 「成果公開ワークショップについて」
- 佐藤久美子(AA研共同研究員,国立国語研究所)
- 青山和輝(AA研共同研究員,東京大学大学院)
- 江畑冬生(AA研共同研究員,新潟大学)
- 大﨑紀子(AA研共同研究員,京都大学)
- 児倉徳和(AA研所員)
- 菅沼健太郎(AA研共同研究員,日本学術振興会/一橋大学)
- 吉村大樹(AA研共同研究員,アンカラ大学)
- ※コメンテーター:
- 久保智之(九州大学),塚本秀樹(愛媛大学),藤代節(神戸市看護大学)
- 13:30–15:00 全員
- 成果とりまとめに向けた打ち合わせ
- 日時:2019年3月9日(土)11:00–18:00
- 場所:九州大学伊都キャンパス・イースト1号館B-103教室(福岡市西区元岡744)
- 使用言語:日本語
- 共催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」,科研費(基盤A)「アルタイ諸言語を対象とした環境の変化と言語の変容に関する総合的研究」(代表:久保智之(九州大学)課題番号:18H03578)
- 11:00–12:00 全員
- 次年度開催のワークショップの企画打ち合わせ【非公開】
- 12:50-15:15 【共同研究課題研究会】
- Aydın ÖZBEK(AA研共同研究員,Çanakkale Onsekiz Mart University)
- 「トルコ語と日本語におけるミラティビティ現象についての一考察」
- シャミシエワ・ナズグリ(AA研共同研究員,大阪大学大学院)
- 「移動の意味から変化の意味へ―補助動詞ket-を中心に―」
- バルシュ カフラマン(駐日トルコ共和国大使館)
- 「トルコ語の主語関係節及び目的語関係節の処理における格助詞の影響」
- 15:30–16:40【科研費プロジェクト研究会】
- 久保智之(九州大学)
- 「シベ語における活用形とイントネーション」
- 17:00–18:00 全員
- 総合討論
- 日時:2018年12月15日(土)14:00–18:00
- 場所:AA研セミナー室(301)
- 使用言語:日本語
- 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」
- 14:00-15:10 菱山湧人(AA研共同研究員, 東京外国語大学大学院)
- 「タタール語の非動詞述語文における主語人称標示」
- 15:20–16:30 吉村大樹(AA研共同研究員, Ankara University)
- 「疑問接語の位置と疑問の焦点、およびスコープについて:トルコ語を中心に」
- 16:40–17:50 Aydın ÖZBEK(AA研共同研究員,Çanakkale Onsekiz Mart University)
- 「非人称受動構文における時間的限定に関する一考察 -日本語とトルコ語の対照分析-」
- 17:50–18:00 全員
- 成果公開に向けた打ち合わせ
- ※コメンテーター塚本秀樹(愛媛大学),藤代節(神戸市看護大学),久保智之(九州大学)
- 日時:2018年7月7日(土)14:00–18:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:日本語
- 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」
- 14:00-15:10 シャミシエワ・ナズグリ(AA研共同研究員,大阪大学大学院)
- 「キルギス語における動詞bol-について」
- 15:20–16:30 青山和輝(AA研共同研究員,東京大学大学院)
- 「テュルク系言語の後置詞およびトルコ語のあらたな「後置詞」について」
- 16:40–17:50 児倉徳和(AA研所員)
- 「現代ウイグル語の文末詞」
- 17:50–18:00 佐藤久美子(AA研共同研究員,国立国語研究所)
- 「今後の成果公開に向けての打ち合わせ」
- 国際シンポジウム “Current Topics in Turkic Linguistics”
- 日時:2018年3月3日(土)10:30–17:50,2018年3月4日(日)10:40–17:30
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:英語
- 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」
- 3月3日
- 10:30–10:40
- はじめに
- 10:40–11:50 Lars JOHANSON (University of Mainz)
- “A Half Century of Turkic Linguistics”
- 13:00–14:10 Elisabetta RAGAGNIN (Free University of Berlin)
- “The Puzzling Uygar-Uriankhay of Northern Mongolia”
- 14:20–14:45 Arzhaana SYURYUN(AA研共同研究員,Russian Academy of Sciences, Saint-Petersburg),江畑冬生(AA研共同研究員,新潟大学)
- “The So-called Evidential Suffix -dïr in Tyvan”
- 14:45–15:10 大﨑紀子(AA研共同研究員,京都大学),Jakshylyk AKMATALIEVA(AA研共同研究員,東京外国語大学)
- “Volitionality and the Auxiliary Verbs in Kyrgyz: The Case of kör- and ǰiber-”
- 15:15–15:40 日高晋介(AA研共同研究員,東京外国語大学大学院)
- “The Syntactic Functions of Participles and Verbal Nouns in Uzbek: A Focus on the Attributive Function”
- 15:40–16:05 新田志穂(AA研共同研究員)
- “Syntactic Structure and Prosody in Modern Uyghur”
- 16:05–16:30 菱山湧人(AA研共同研究員,東京外国語大学大学院)
- “On the Suffix -lEK in Tatar Noun Clauses”
- 16:40–17:50 林徹(AA研共同研究員,東京大学)
- “Ten Years in Kreuzberg: Change in Language Use and Awareness among Turkish-German Bilingual Students”
- 18:00–20:00
- 情報交換会(関係者のみ)
- 3月4日
- 10:40–11:50 A. Sumru ÖZSOY (Boğaziçi University)
- “Specificity, Case and Reference in Turkish”
- 13:00–13:25 栗林裕(AA研共同研究員,岡山大学)
- “Topic and Related Constructions in Turkic”
- 13:25–13:50 Ayşe Nur TEKMEN(AA研共同研究員,Ankara University)
- “Focusing on Broad Tense “-Ar” in Turkish”
- 13:50–14:15 Aydın ÖZBEK(AA研共同研究員,Çanakkale Onsekiz Mart University)
- “Are We Witnessing Grammaticalization? —Perception of Turkish Native Speakers of et- or yap- Verbs in Light Verb Constructions—”
- 14:20–14:45 青山和輝(AA研共同研究員,東京大学大学院)
- “Purposive Clauses and the Possibility Marker in Turkish”
- 14:45–15:10 菅沼健太郎(AA研共同研究員,九州大学)
- “The Morphological Approach for Phonological Differences in Turkish Vowel Harmony”
- 15:10–15:35 吉村大樹(AA研共同研究員,Ankara University)
- “Morpho-syntactic Behaviour of the Azerbaijani Copular Clitic”
- 15:35–16:00 江畑冬生(AA研共同研究員,新潟大学)
- “From Turkic Locative to Sakha Partitive: A Contrasting Analysis with Tyvan, Tofa, Dolgan and Evenki”
- 16:10–17:20 Éva Á. CSATÓ JOHANSON (Uppsala University)
- “Transeurasian Postverbial Constructions”
- 17:20–17:30
- おわりに
- 日時:2017年10月7日(土)14:00–18:00
- 場所:AA研大会議室(303)
- 使用言語:日本語
- 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」
- 14:00–15:10 菅沼健太郎(AA研共同研究員,九州大学)
- 「チュルク諸語の韻律類型論に関する予備的考察」
- 15:20–16:30 新田志穂(AA研共同研究員)
- 「現代ウイグル語の形動詞 ―音調的な特徴に着目して―」
- 16:40–17:50 大崎紀子(AA研共同研究員,京都大学)
- 「チュルク語補助動詞についての研究ノート」
- 17:50–18:00 佐藤久美子(AA研共同研究員,国立国語研究所)
- 「国際シンポジウムに向けての打ち合わせ」
- ※コメンテーター 久保智之(九州大学),塚本秀樹(愛媛大学),藤代節(神戸市看護大学)
- 日時:2017年7月22日(土)14:00–18:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:日本語
- 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」
- 14:00–14:10 佐藤久美子(AA研共同研究員,国立国語研究所)
- 趣旨説明
- 14:10–15:20 江畑冬生(AA研共同研究員,新潟大学)
- 「サハ語・トゥバ語研究から見たチュルク諸語研究の諸問題」
- 15:30–16:40 日高晋介(AA研共同研究員,東京外国語大学大学院生)
- 「ウズベク語の形動詞・動名詞―定動詞・副動詞と比較して」
- 16:50–18:00 佐藤久美子(AA研共同研究員,国立国語研究所)
- 「文頭・文末イントネーションの機能について―トルコ語と日本語の比較―」
共同利用・共同研究課題ページに戻る