AA研共同利用・共同研究課題
東・東南アジアの越境する子どもたち--トランスナショナル家族の子どもをめぐる文化・アイデンティティとローカル社会-- (jrp000222)
プロジェクトについて
期間:2016-2018年度
共同研究第1フェーズ(2010-12年)では結婚移住について研究し,結婚移住をトランスナショナル世帯において長期的なライフステージの変化に伴って繰り返される,反復・循環する多様な移住現象として描き直す意義を提唱するに至った。その過程で,「越境する子どもたち(単に身体的な越境移動のみでなく,言語・文化やアイデンティティを“行き来”する日常を送る子どもたち)」の問題が次ステップの焦点として浮かびがった。
これまで人身売買や強制労働の文脈で議論されることの多かった子どもの越境移住について,①家族のライフステージの変化に伴い越境移住する子ども,②親の離婚に伴い親の母国へ「戻る」子ども,③親の滞在ビザを保証するため国籍保有国に「帰る」子ども,④親の再婚に伴い海外養子縁組をして移住する子ども等に関し,言語・文化・社会・経済・法的な立場と,それが成人後の彼らの生活に及ぼす影響に関する,研究事例が提供されることが期待される。
研究代表者 石井香世子(立教大学准教授)
プロジェクト・メンバー
研究代表者
AA研所員
共同研究員
- 岩井美佐紀
- 萩巣崇世
- 工藤正子
- 酒井千絵
- 陳天璽
- 横田祥子
- Hsiao-Chuan HSIA
研究成果
研究会
- 日時:2018年6月23日(土)10:00–13:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:日本語
- 1. メンバー各自によるフィールド調査の成果と最終成果物の論点の発表
- 床呂郁哉(AA研所員)
- 「フィールド調査の成果と最終成果物の論点:サバ州を中心とした調査から」
- 岩井美佐紀(AA研共同研究員,神田外国語大学)
- 「フィールド調査の成果と最終成果物の論点:ベトナムにおける調査から」
- 石井香世子(AA研共同研究員,立教大学)
- 「フィールド調査の成果と最終成果物の論点:日本におけるアジア系無国籍児童への調査から」
- 2. ディスカッション:最終成果物の出版へ向けて
- 全員が,英語もしくは日本語で,自費出版の形での「成果報告書」に寄稿するという結論となった。
- シンポジウム メディア・越境・アイデンティティ:グローバル化時代の現代文化
- 日時:2017年7月7日(金)13:15–14:45
- 場所:立教大学(池袋) 12号館 2階会議室(東京都豊島区西池袋3-34-1)
- 使用言語:日本語
- 共催:共同利用・共同研究課題「東・東南アジアの越境する子どもたち--トランスナショナル家族の子どもをめぐる文化・アイデンティティとローカル社会--」,立教大学 社会学部
- 13:15–13:30 Kayoko ISHII (ILCAA Joint Researcher, Rikkyo University)
- 13:15–13:30 Kayoko ISHII (ILCAA Joint Researcher, Rikkyo University)
- Introduction
- 13:30–14:30 Ploysri Porananond (Chiang Mai University)
- Lecture “The Evolution of Thainess and the Use of Thainess at the Luxuly Chain Hotels in Phuket”
- 14:30–14:45 All members
- Open Discussion
- 日時:2017年5月20日(土)10:00–13:00(非公開),13:30–17:30(公開)
- 場所:立教大学(池袋)12号館 第2会議室(東京都豊島区西池袋3-34-1)
- 使用言語:日本語(13時まで),英語(13時30分以降)
- 主催:共同利用・共同研究課題「東・東南アジアの越境する子どもたち--トランスナショナル家族の子どもをめぐる文化・アイデンティティとローカル社会--」
- 10:00–13:00(非公開,使用言語:日本語)
- 10:00-10:30 石井香世子(AA研共同研究員,立教大学)
- 経過報告・今後の共同研究の流れの確認
- 10:30-11:30 全員
- 研究の進捗状況報告
- 11:30-12:30 全員
- 昼食(兼シンポジウム打合せ)
- 12:30-13:00 全員
- シンポジウム準備
- 13:00–17:30(公開,使用言語:英語)
- 13:30–14:00 Kayoko ISHII (ILCAA Joint Researcher, Rikkyo University)
- Opening Remarks
- 14:00–15:00 Nicole Constable (University of Pittsburgh)
- Keynote Address “Migrant Mothers and the Varieties of Absent Children“
- 15:15–16:00 Michelle T.Y. Huang (National Taiwan University)
- Presentation “Like a Family, but Not Quite: Emotional Labor and Cinematic Politics of Intimacy”
- 16:15–17:00 Chiho OGAYA(フェリス女学院大学)
- Presentation “Japanese Filipino Children (JFC) and Japan : Crossroads of Family, Nationality, Class and Migration”
- 17:00–17:30 全員
- Open Discussion
- 日時:2017年2月25日(土)10:00–13:00(非公開),13:00–18:30(公開)
- 場所:立教大学(池袋)12号館 第2会議室(東京都豊島区西池袋3-34-1)
- 使用言語:日本語
- 主催:共同利用・共同研究課題「東・東南アジアの越境する子どもたち--トランスナショナル家族の子どもをめぐる文化・アイデンティティとローカル社会--」
- 10:00–13:00(非公開)
- 石井香世子(AA研共同研究員,立教大学)
- 経過報告・今後の共同研究の流れの確認
- 全員
- 研究の進捗状況報告
- 全員
- 昼食(兼シンポジウム打合せ)
- 全員
- シンポジウム準備
- 13:00–18:30(公開)
- Kayoko ISHII (ILCAA Joint Researcher, Rikkyo University)
- Opening Remarks
- Henrik Lebuhn (Humbolt University)
- Main Speech: “How the Border Colonizes Our Everyday Life:Urban Borderlands, Citizenship, and the Politics of Contestation”
- Fuminori KAWAKUBO (Chuo Gakuin University)
- Presentation “Revisiting Borders: New Ideas in Border Studies”
- Susanne Y. P. Choi (The Chinese University of Hong Kong)
- Presentation “Engendering Borders: Women and Children Living in the China-Hong Kong Borderland”
- All members
- Open Discussion
- 日時:2016年10月1日(土)9:30–17:30
- 場所:立教大学(池袋)マキムホール第1・第2会議室(東京都豊島区西池袋3-34-1)
- 主催:共同利用・共同研究課題「東・東南アジアの越境する子どもたち--トランスナショナル家族の子どもをめぐる文化・アイデンティティとローカル社会--」
- 9:30–13:00,使用言語:日本語
- 石井香世子(AA研共同研究員,立教大学)
- 趣旨説明・経過報告
- 全員
- 研究の進捗状況報告
- 全員
- 昼食(兼シンポジウム打合せ)
- 全員
- シンポジウム準備
- 13:00–17:30,使用言語:英語
- Kayoko ISHII (ILCAA Joint Researcher, Rikkyo University)
- Opening Remarks
- Rhacel Parrenas (University of Southern California)
- Keynote Speech: “Partial Citizenship of Family Migrants”
- Hsia, Hsiao-Chuan (ILCAA Joint Researcher, Shih Hsin University)
- Presentation “Partial Citizenship of Family Migrants in Taiwan”
- Itaru NAGASAKA (Hiroshima University)
- Presentation “Partial Citizenship of Family Migrants in Japan”
- Choo Hae Yeon (University of Toronto)
- Presentation “Contesting the politics of containment: Marriage migrant women and the negotiation of citizenship in South Korea”
- All members
- Open Discussion
- Ruri ITO (Hitotsubashi University)
- Closing Remarks
- 日時:2016年4月23日(土)10:30-17:00
- 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306)
- 石井香世子(AA研共同研究員,立教大学)
- 研究会の趣旨・全体の流れの説明
- メンバーによる自己(研究)紹介
- 川上郁雄(早稲田大学)
- 「移動する子どもたちとは(仮)」お話40分+質疑応答
- 竹田美知(神戸松蔭女子学院大学)
- 「移動する子どもたちに関する研究の現状(仮)」
- 全員
- 全体ディスカッション 「越境する子どもたちをめぐる定義と研究視座」
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