AA研共同利用・共同研究課題
準動詞に関する通言語学的研究 (jrp000191)
プロジェクトについて
期間:2013-2014年度
本研究では,いわゆる非定形動詞,つまり準動詞にかんする以下の問題点について,東アジアの「アルタイ型」の諸言語を中心に,周辺の類型的に異なる形態統語的特徴を有する言語の事例も含めて考察する。(1) 主節述語と非主節述語が形式上区別されない,もしくはそもそも「節」の認定が難しい言語において,動詞の屈折をどう扱うか。(2) 準動詞の多機能性をどのように記述するか。(3) 動詞性の程度による準動詞と派生形式の区別は可能か。(4) 品詞分類,とくに形容詞の性質とに相関関係はあるか。これらの問題点について,フィールドワークによる一次資料に基づき諸言語のデータを分析・考察し,準動詞の多様性と通言語的特徴について一定の結論を提示することをめざす。
研究代表者 山越康裕(AA研)
プロジェクト・メンバー
研究代表者
AA研所員
共同研究員
- 麻生玲子
- 梅谷博之
- 江畑冬生
- 蝦名大助
- 大塚行誠
- 小野智香子
- 風間伸次郎
- 児島康宏
- 下地理則
- 長崎郁
- 永山ゆかり
- 松岡雄太
- 山田敦士
- 吉村大樹
- 李林静
研究成果
研究会
- 日時:2014年12月20日(土)10:30-17:30,2014年12月21日(日)10:00-15:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 12月20日
- オチルバト・サンボードルジ(AA研外国人研究員)
- 「モンゴル語オイラト方言の形動詞について:ハルハ方言との比較対照を通じて」
- 呉人徳司(AA研所員)
- 「チュクチ語の準動詞」
- 渡辺己(AA研所員)
- “Nominalization in Sliammon”
- 松岡雄太(AA研共同研究員, 長崎外国語大学)
- 「朝鮮語の準動詞:定動詞化に関する研究の課題と展望」
- 12月21日
- 大塚行誠(AA研共同研究員, 東京外国語大学)
- 「ティディム・チン語に見られる2種類の述語動詞句」
- 山田敦士(AA研共同研究員, 日本医療大学)
- 「パラウク・ワ語における動詞」
- 全員
- まとめ・事務連絡
- 日時:2014年6月14日(土)10:30-17:30
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 梅谷博之(AA研共同研究員,AA研特任研究員)
- 「モンゴル語の副動詞:「副動詞語尾」と「形動詞+格接辞」の関係」
- 蝦名大助(AA研共同研究員,神戸夙川学院大学)
- 「クスコ・ケチュア語の準動詞:名詞化の問題を中心に」
- 下地理則(AA研共同研究員,九州大学)
- 「南琉球語伊良部島方言の準動詞」
- 全員
- 成果について
- 日時:2014年2月9日(日)10:30-17:30
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 松本亮(京都大学)
- 「ネネツ語の準動詞の再考察」
- 児倉徳和(AA研共同研究員,九州大学/日本学術振興会特別研究員)
- 「シベ語準動詞の統語的機能と意味・音韻的特徴」
- 日時:2013年10月19日(土)10:30-17:30
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 李林静(AA研共同研究員,成蹊大学)
- 「ホジェン語の動詞屈折形式とその統語機能」
- 吉村大樹(AA研共同研究員,龍谷大学)
- 「トルコ語の準動詞の形態・統語的ふるまいについて」
- 小野智香子(AA研共同研究員,千葉大学)
- 「イテリメン語の準動詞について:不定詞の分類」
- 日時:2013年5月11日(土)10:30-17:30
- 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306)
- 山越康裕(AA研共同研究員,札幌学院大学)
- 「趣旨説明」
- 江畑冬生(AA研共同研究員,新潟大学)
- 「サハ語の動詞屈折形式とその統語機能」
- 山越康裕(AA研共同研究員,札幌学院大学)
- 「ブリヤート語の『分詞』の機能について」
- 長崎郁(AA研共同研究員,国立国語研究所)
- 「コリマ・ユカギール語の動詞屈折形式」
- 麻生玲子(AA研共同研究員,東京外国語大学)
- 「八重山語波照間方言の分詞」
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