こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
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代表的なモンゴル料理のひとつ,ボーズ(ロシアのブリヤート語だとブーザ)。肉にわずかな野菜を混ぜた餡を小麦粉の生地で包んで蒸す。この写真はその蒸す前の状態である。ほぼ中央に配置されている小籠包(実際には小籠包より二回りほど大きい)のような形状が一般的だが,その包み方にはバリエーションがある。私がお世話になった家庭では,この写真の中の多くを占める円錐形のボーズもよく作っていた。この包み方をしたボーズは,ちょうど法衣を着て読経する仏僧に似ていることから,ランバガイ・ボーズ(和尚のボーズ)と呼ばれる。言い換えれば「坊主のボーズ」。これに出会うたびにいつも心の中でひとり笑っている。
2016年11月6日
中国 内モンゴル自治区フルンボイル市
山越康裕 撮影
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