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今月の一枚 2021年12月

こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。

(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

東京で開催されたモンゴル相撲競技会で優勝した内モンゴル人力士

2013年10月に東京で開催されたモンゴル相撲(ブフ)大会に参加するため中国・内モンゴル自治区から来日した力士。内モンゴルのブフは牛革製のタイトな半袖ベストを着用しますが,そのベストには銀や銅の留め具が埋め込まれていることが多い。また下半身には大き目の白いズボンを穿き,模様を施した膝あてを付け,牛皮製のブーツを履きます。このような派手な衣装には,シャマニズムの影響が残っていると言われています。
ナーダムと名付けられた内モンゴルの伝統的な夏の競技大会では512名の力士がトーナメント方式で競います。優勝者を含む上位4名の力士には,「ジャンガ」という様々な色の絹切れを結んだ首飾りが贈られ、優れたモンゴルの力士として褒め称えます。
モンゴル相撲(ブフ)は少なくとも13世紀からモンゴルの歴史に記載されており,中国では国の重要な無形文化遺産に認定されています。


2013年10月6日
東京都世田谷区芦花恒春園
呉人徳司 撮影


※この写真の関連記事が『フィールドプラス』24号に掲載されています。
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