こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
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ザンジバルで犬がペットとして飼われることはほとんどない。こうした背景から,ザンジバルの人は犬が好きではないとなんとなく思い込んでいて,フィールドで犬が人ともに暮らしているところをみたときは,軽い驚きがあった。聞くと,彼らは猟犬として飼われているらしい。狩るのは,ガゼルやブタ,サルといった森に住む動物たち。ガゼルはともかくとして,ムスリムであるザンジバルの人たちがブタを狩るのはなぜだろう,サルなど捕まえてどうするのだろう,そう思ってさらに聞いてみると,ブタは非ムスリムのニャムウェズィの人たちに売り,サルは犬たちの餌にするんだという答えが返ってきた。ただ,ブタやサルを自ら食べてしまう「はみだし者」もなかにはいるそうで。
2016年9月10日
ザンジバル,マクンドゥチ郡
古本 真 撮影
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