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今月の一枚 2021年6月

こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。

(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

「王子と王女」より一場面

ミャンマーの操り人形劇は18世紀後半から19世紀にかけて,コンバウン朝の宮廷芸術として最盛期を迎えた。植民地期に一時消滅の危機に瀕し,その後観光と政府の文化政策の後押しを受けて復活したが,上演形態や演目・内容などは王朝期から大きく変容したという。
写真はマンダレーのミャンマー=マリオネット劇場での演目の最後に上演された王子と王女の演目。古代インドの学問の中心地と目されるタクシラの大学に留学した王子が,そこで出会った王女を自分の国に連れ帰るという物語を描いたものである。王子の人形を操る当代きっての名手は,1930年代生まれとは思えない技の冴えを見せてくれた。


2017年8月25日
ミャンマー,マンダレー,ミャンマー=マリオネット劇場
澤田英夫 撮影


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