こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
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仏伝によれば、出家したガウタマ・シッダールタは6年にわたり激しい苦行を行ったが、これでは悟りは得られないと考えて苦行を放棄した。この像は断食を行っているシッダールタを図像化したもので、クシャーン朝治下のガンダーラ地方で製作されたものと考えられている。あばら骨の上に浮かぶ血管や落ち窪んだ眼窩の表現など、ガンダーラ美術の中でも傑作の一つと名高い。
2020年1月30日
パキスタン・ラホール博物館
小倉智史 撮影
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