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今月の一枚 2019年6月

こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。

(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

シェール・シャー廟

シェール・シャーは1486年に現ビハール州のサーサーラームに生を受けた。その血筋はアフガーン系スール族に由来する。ムガル帝国創設者バーブルが没して程なき1531年、シェール・シャーはビハールの地にて帝国に対する独立を宣言する。その類まれな軍才によりムガル帝国2代皇帝フマーユーンを1540年カナウジの戦いにて撃破し、この皇帝を長きにわたる流浪の旅へと追い込むと、ムガル帝国に代わりスール朝を築き上げた。北インドに覇を称えるやカーブルからチッタゴンに至る街道の整備、今もインドなどで使われている貨幣単位「ルピー」の整備など、行政においても優れた手腕を振るったが、1545年、攻城のさなか大砲の砲弾が暴発し非業の死を遂げた。


2019年3月23日
インド共和国ビハール州サーサーラーム
小倉智史 撮影


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