こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
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ウランバートル中心部,スフバートル広場にはモンゴル独立の指導者,スフバートルの像が立ち,政府庁舎に視線を向けている。それに対峙する形で政府庁舎前に鎮座するのが,2006年に即位800年を記念して造られたチンギス・ハーン像である。
民主化以降,最高級のウォッカにも,一流ホテルにも,国際空港にもチンギス・ハーンの名を冠するほどにチンギス崇拝は熱を帯び,2013年7月にはこの広場もチンギス・ハーン広場と改称された。
しかしこの改称に対して,スフバートルの子孫が訴訟を起こす。その結果,2016年8月には再び,元の名前のスフバートル広場と再改称された。両名の時代を越えた「争い」は,これで決着するのだろうか。
2016年8月
モンゴル,ウランバートル市
山越康裕 撮影
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