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今月の一枚 2012年6月

こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。

(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

ザンビア西部の儀式クオンボカ(kuomboka)

ザンビア西部州では,州内を縦貫するザンベジ川が毎年2月から5月にかけて氾濫します。最高水位に達する3月終わり頃には,この地域に住むロジ人の王が氾濫原の王宮から台地の上の王宮へ移動する,恒例の「クオンボカ」という儀式がおこなわれます。この儀式では,王がナリクワンダ(Narikuwanda)という船にのり,多くの漕ぎ手を従えて,台地の上の王宮を目指します。台地の王宮付近には,移動してきた王を一目見ようと,王に仕えるチーフや大臣,地域住民,大統領をはじめとする政府要人,観光客,テレビやラジオ局など,大勢の人が集まります。

クオンボカ(kuomboka)は,この地域の主要言語であるロジ語で,「to get out of water」の意。

2002年3月
ザンビア,西部州リムルンガにて
村尾るみこ 撮影

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