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今月の一枚 2011年2月

こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。

(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

新会安的春節

トゥボン川の河口域に位置するホイアン(会安)は,華人街の古い町並みが1999年にユネスコ世界遺産に指定されたことから,今やベトナム中部有数の観光地となり,2009年には普通の市から省直轄市に昇格した。ホテルのある範囲は郊外へと拡がり,外国人目当てのリゾートホテルもいくつか建てられている。写真に見える川岸の建物も,ここ10年の間に建てられたものだ。

観光地としての繁栄に伴い,催し事の賑々しさも年々エスカレートしている。テト(旧正月,漢語では「春節」)にホイアン名産の色とりどりのランタンで通りを飾るのは以前からのことだが,写真にあるような鯉のほか,竜や虎をかたどったランタンを川の真ん中にしつらえたり,川岸でステージショーを催したりするのは,ここ数年の現象のようだ。地域振興に異を唱えるつもりはないけれど,昨今のホイアンのテトはどことなく浮かれているような気がしてならない。

2010年2月13日(テトの前日)
ベトナム,クァンナム省ホイアン市,トゥボン川を行く舟より
澤田英夫 撮影

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