インド、バングラデシュ、ネパール、スリランカなどの南アジアや、タイ、カンボジア、ミャンマー、ラオスなどの東南アジアを旅した方は、それぞれの国のお札や町中のさまざまな表示に使われている不思議な形をした文字を目にしたことでしょう。これらの文字が、今回ご紹介するインド系文字の仲間たちです。

インド系文字分布図

 
各文字系の規範と変容

 紀元前3世紀に突如として姿をあらわしたインド系文字の祖先ブラーフミー文字。その子孫であるインド系文字たちは、長い長い時空の旅をへて、アジア各地に根づき、 それぞれ華麗な花を咲かせました。そのひろがりの様子を地図の上で見てみましょう。
   アジアは文字の宝庫です。使用文字の系統ごとに区分した文字文化圏という単位でみると、東から西に向かって、漢字文化圏、インド系文字文化圏、アラビア系文字文化 圏が境界を接しながら並んでいます。それらの伝播と受容のありかたは一様ではなく、 それぞれユニークな文字文化圏を形成しています。

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