食堂の看板

ビルマ文字タミル文字

ビルマの首都ヤンゴンにはインド系住民がかなり住んでいる。中心街アノーヤター通り周辺に特にインド系の商店が多いが、ヒンドゥー寺院やモスクはその付近に限らず中心街のあちこちに見られ、そこでタミル、テルグ、ベンガルなどの文字に出会うことができる。

写真はアノーヤター通り付近にあるマーリーヤンマン=ウィーラース食堂の看板。上2行の赤と青で書かれたのがビルマ文字で、下2行の緑で書かれたのがタミル文字。

赤いビルマ文字の最後の字が角括弧でくくられているが、これはビルマ語に存在しない末子音を表すための苦肉の策。この点一つ取っても、店名(おそらく店主の名)がビルマ語でないことがわかる。

青いビルマ文字は「チッティー料理店」と読める。「チッティー」とはタミル人金貸し(Chettyar)のことだと辞書にあるが、ここでは「タミル料理店」ぐらいの意味だろう。

ビルマ:ヤンゴン市
1997年12月撮影

 

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