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教育セミナー >> 2007年度感想・報告 >> 井上 祐花
2007(平成19)年度
井上 祐花(法政大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程)
 本教育セミナーに参加させていただき、私は多くの知識や経験を得ることができたと感じている。それは、特に以下の点においてである。

  まず、本セミナーの対象範囲が中東に限られておらず、イスラームを扱う地域であればすべて含まれている点である。私の行っている研究は中東のなかのある地域で、そこに住む住民の大半がムスリムである。このような場合、イスラームという関連はあってもなかなか東南アジアや他のムスリムの住む地域について議論を交わす場は持ちにくい環境にあった。そのような中での今回のセミナーでは、中東に限らず、他の地域におけるムスリムの抱える問題を議論でき、またそれを通し自分の研究にも比較反映させることができた。このことは意義深いものであった。

  次に、学問的な興味や対象が似ている人々との交流の場としての点である。中東やイスラームは、日本において相対的に研究者が少ないフィールドである。そのような環境のなか同世代の人々と関心や悩みを共有できることは、私自身、また多くの参加者にとり多くの意味があったのではないだろうか。特に、イスラームとは一言では語ることのできないない宗教であり、自身の研究対象にならない宗派や地域についての議論ができたことは大きな刺激となった。

  ただ、一点のみ要望を挙げるならば日程についてである。今年度は9月18日から21日までの4日間であったが、私の所属する大学院の後期授業が重なってしまい授業を休まざるを得なかった。なので、もう少し早い時期に開講してくださると今後、より多くの学生が受講しやすくなるのではないかと思う。

  4日間という短い期間ではあったが、本セミナーは多くの刺激を受けることのできる大変有意義な時間であった。今後もより多くの学生の活発な議論が交わされる場となることを期待したい。

  最後に、講義をしてくださった諸先生方、また事務作業をしてくださった皆様に厚く御礼申し上げます。
 

 

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