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教育セミナー >> 2005年度感想・報告 >> 飛内悠子
2005(平成17)年度
飛内悠子(都留文科大学文学部卒業、大学院進学準備中)
 私にとってAA研の教育セミナーはあらゆることが『未知との遭遇』でした。大学を卒業して3年。研究や、レポートといったものから離れていて、このセミナーに出て、先生方や受講生の方々の発表から、そうか、研究とは、何かを調べて発表するとはこういうことなのかと再認識した気がします。また、アラビア語の学校に通ってるとはいえ、イスラム圏について詳しいとはいいかねる状況だったため、研究生の発表に目を白黒させながら、しかし興味深く聞くことが出来ました。ただ、自分の知識のなさを思い知らされてがっくりとうなだれることも多かったのですが。

 いま、その知識のなさを少しでも埋めようと書物と格闘中です。もしこのセミナーを受けていなかったなら、こんなふうに自分に足りない知識を認識することも難しかったのではないかと思います。

 そして、なによりもすばらしかったのが人との出会いです。受講期間中、喧々諤々と討論に参加し、発表に意見を下さった先生方、様々な中東イスラムの分野を研究する受講生の方々と出会え、お話を聞くことが出来たことは何よりも替えがたい経験だったと思います。

 この中東セミナーを終えて考えたことは中東、イスラム世界とは何なのだろう…?と言うことです。アラブ諸国はもとより、トルコ、イラン、インドネシアといった国の話、そしてアラブ諸国の中のキリスト教の話も聞いて、これもまた中東、イスラムなのだと思ったとき、この世界の重層性をあらためて感じました。それだけに一くくりには出来ない、とても複雑で多様性のある世界であると思いました。では何をもってして中東、イスラム世界とするのか。それともこの多様性のある世界をひっくるめて中東、イスラム世界とするのか。自分なりの中東、イスラム世界を考えてみたいと思って、中東、イスラム関係の本を抱え、旅をしつつ、今も考え中です。
 

 

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