私は研究セミナーに引き続き参加させて頂いたので、２つのセミナーの違いを感じた。そこから教育セミナーの良さと、これからの可能性について述べる。
まずは研究セミナーとは違ったタイプの多くの仲間に出会えた事だ。博士前期課程の人がメインなだけあって、若いエネルギーに溢れ、地域やディサプリンも大別出来ない程、多様なバックグランドを持った人達が集まっていた。私はイスラーム研究を行っていながらフィールドはマレーシアであり、中東などの知識が不足していたので大変勉強になった。
２つ目は先生方の貴重な講義があった事だ。お陰でイスラーム研究において重要な地域がほとんどおさえられており、セミナー全体にまとまりが出来ていた。それに東京外国語大学の先生方の他に、外部の先生も招かれており、より開かれたレベルの高いセミナーになっていたと思う。
このように若さと多様性溢れる参加者と経験豊富な先生方が交わり合う事によって、素晴らしいセミナーになった。先生や学生といった垣根も無く、活発な議論が交わされ、高度な知的交流が行われていたのだ。また研究セミナーと比べて、打ち解けた雰囲気で、質問しやすく、全体的に盛り上がったと思う。懇親会では若者同士、何でも気軽に話せ、お互いの大学の情報交換をしたり、先生方のユーモア溢れる一面を垣間見る事も出来た。これも共に４日間過ごした連帯感からであろう。
昨今の世界情勢の中で益々イスラーム研究の重要性が増す事が予想される。このセミナーに参加した若い研究者の卵達と、すでに活躍されている先生方との交流によって、日本のイスラーム研究は、今後も世界に重要なメッセージを発信し続ける事が出来るだろうと思った。そしてより多くの人に、交流の輪に入って欲しいと願うと同時に、記念すべき第一回目に参加出来た事に感謝する。
最後になりましたが、大変お世話になった先生を始め、事務の方や参加者の皆さん、どうもありがとうございました。 |
