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研究セミナー >> 2007年度感想・報告 >> 高尾賢一郎
2007(平成19)年度 前期
高尾賢一郎(同志社大学大学院神学研究科歴史神学専攻博士後期課程)

 本研究セミナーは博士論文執筆を目指す参加者全員による研究発表とその議論にほぼ全ての時間が充てられ、自身の研究にとってより直接的に役に立つ意見の飛び交う場を提供して頂くものであった。

  感謝すべきこととしては、第一に参加者による研究発表の場において、研究分野や方法の別に限らず、スタッフにそれぞれの視点で積極的な指摘、発言をして頂いたことである。複数の研究分野や方法を専門とするメンバーで構成される場では、ややもすれば「他者」に対して何も語らず、という雰囲気が生まれることもあるが、セミナー中はスタッフ間においても忌憚のない議論が交わされ、研究所の充実したチームワークが窺える場ともなった。第二にその貴重な意見交換の場を、プログラム以外の時間にも積極的に提供して頂いたことである。特に今年度前期の研究セミナーのプログラムは当初の予定よりも短縮されており、時間的な物足りなさを感じる不安が筆者にはあった。しかしスタッフから昼食時や休憩時、また夕食時にも引き続き参加者との意見交換の場を頂き、実際プログラム以上の時間を参加者の為に費やして頂いたのである。そして最後に、都合三日間に渡る本セミナーへの参加に際し、出張滞在に対する多大な気遣いを頂いたことである。宿泊所や東京外国語大学内の施設利用の案内に始まり、セミナー後にあっても丁寧な連絡、指摘を頂いている。これに関しては、セミナー応募から今に至るまで終始お世話になっている事務局の方に対して、特に感謝申し上げたい。

  最後に一点、痛感したこととして述べておきたいのは、博士論文作成を見据えた研究セミナーの発表及び参加者の学年、程度が実に多様であるということである。博士論文へのゴールが具体的に見えている他の発表者の報告に対して、筆者の場合は研究ノートのような報告に留まったため、同じ研究発表という位置付け、時間配分で報告の場を頂けたことには申し訳ない気がした。その点を改め、あと二年以上続く本セミナーにまた参加させて頂きたいと思っている。

 

 

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