Top page of the Project MEIS at TUFS
 
研究セミナー >> 2006年度感想・報告 >> 岡戸真幸
2006(平成18)年度 後期
岡戸真幸(上智大学大学院外国語学研究科地域研究専攻博士後期課程)
 本セミナーは、学会よりも規模が小さく、学内の研究会よりは規模が大きい、という両者の中間に位置するもので、発表者と参加される先生方の距離が近く、多くの意見を伺うことができる場として、貴重である。また、発表を聞かれる参加者の多くが、研究職についており、学生のほうが少ないというのも特徴だ。まずは、こうした場を企画され、さらに年に2回も開催されている、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の諸先生方に感謝致します。

 セミナー初日は、日本中東学会の論文投稿締め切りも兼ねていた日であり、投稿日まで原稿を直していた私は、二日目に予定されていた自身の発表を、十分な準備に基づいて行うことができなかった。その中で、セミナーでの発表は、今の自分が引っかかりを持ち、整理できていないこともあえて出してみることで、意見を伺うことから全体の論点を整理し直すことを試みることに重点を置いた。結果は、収穫があり、自分自身では気づきにくいことを気づくことができ、有意義な指摘を数多く得ることができたが、その分発表自体のできは下がり、芳しくなかった。次回、挽回の機会があれば、今回の指摘を踏まえて行ったフィールド調査の結果も加えて、さらに一層整理できた発表を行いたい。

 今回は、私を含めて発表者が4名ということで、少ない感じがしたが、終わってから前回までのスケジュールを参照してみると、これくらいの人数で余裕が持て、丁度良かったと感じた。また、受講生のそれぞれの分野と地域が異なることから、自分と異なる分野で何が問題として議論されているかを見ることができ、大いに刺激を受けた。同時に、それらの発表から自分の研究への新たな視点を獲得する機会を得ることができた。

 最後に、私は、このセミナーについて、普段ご意見を伺うことが難しい多くの先生方から有益なコメントを頂くことを期待して参加しているため、現状の1時間の質疑応答を短く感じた。しかし、現状として、研究がまだ完成していない院生に対して、2時間もその話を発表する場を提供することは、稀にしかないことである。そこで、発表30分、質疑応答1時間半という形式にし、発表での補足の説明は、質疑応答の中に含めるという形式を、来期以降のセミナーで、ご検討頂けたらと思う。
 

 

back_to_Toppage
Copyright (C) 2005-2009 Tokyo University of Foreign Studies. All Rights Reserved.