展示品
[作品8]
「イェニチェリと商人」
カイロ

展示品
 ヨーロッパ人が誤ってイェニチェリと呼んでいるのは、領事館などの護衛であるカウワースのことである。イェニチェリ軍団はオスマン帝国皇帝直属の常備歩兵軍団として名をはせたが、一八二六年に廃止されたので、この絵が描かれた一八四〇年代には存在しない。左のカウワースは腰に短剣とピストルを二丁さし、剣をさげて手には石突きのある杖を持っている。右側の商人は作品7の油売りと違い、遠隔地交易に従事する富裕な大商人である。毛皮をまとってシュブク(キセル)を吸っている 。

 
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