athabascan

●ビデオについて

この展覧会には展示品やパネルの内容を説明する解説文がほとんどありません。そのかわりに、国際会議の参加者の方にお願いして、展示品を前に、それぞれ思い思いの説明や解説をしていただき、それをビデオに収めました。なぜなら私たちがアサバスカンの人になり代わって解説するよりも、アサバスカンの人自身のことばや身ぶりを通して説明してもらう方がよいし、なによりまた、リバイバルの運動を担っているのは私たちではなく、アサバスカンの人たちだからです。国際会議のあいだ、連日、ラウンジルームに集まって歌や太鼓の実演が行われました。すらすらと出てくる歌や物語もあれば、なかなか思い出せない歌もありました。メロディを口づさむうちにだんだん歌詞がはっきりしてきて、やがてそれに身ぶりと表情が加わり、次第に歌や物語が生き生きと蘇ってくる。そういうリバイバルの瞬間が幾度もありました。ワーク・イン・プログレスの展覧会の会期中に、ワーク・イン・プログレスで制作されたこのビデオは展覧会の最後の一週間に上映されました。いずれこのサイトで公開いたしますので、いましばらくお待ちください。