●文化/社会人類学セミナーのご案内AA研基幹研究「人類学におけるミクロ-マクロ系の連関」では、全国の博士後期課程の大学院生およびPDを対象に、平成24年度「文化/社会人類学研究セミナー」の受講生を募集いたします。受講生による研究発表とそれを受けた議論を通して、博士論文執筆に必要な知識の拡大とセカンドオピニオンの提供を目指します。所属大学院を超えた知的交流の場として存分に活用して下さい。開催日:平成24年12月8日(土)応募締切:10月19日(金)(当日消印有効)お問い合わせ:kikanjinrui@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/kikanjinrui/●FIELD + Café (フィールドプラス・カフェ)年2回の『フィールドプラス』発行にあわせて、トークイベントFIELD+Caféを開催しています。毎回最新号に寄稿していただいた著者の方々をお迎えして、フィールドワークにまつわる楽しいトークをしていただいています。フィールドワークの魅力をたっぷりと感じることができるイベントですので、みなさまぜひご参加ください。FIELD+Caféの開催情報について詳しくは、AA研のウェブサイトのお知らせ欄をご覧ください。http://www.aa.tufs.ac.jpAA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような研修やセミナーを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。〔 AA研からのお知らせ 〕編集後記次号予告 2013 01 no.9●私の専門とする西夏文字は、契丹文字と使用地域・年代が近い(あくまで世界史的な視座に立てばですが)とされます。漢字を元に創製された点、漢語と異なる言語を記した点、利用者が絶えた点など、共通項も多いです(高校世界史の授業内容から、削られそうになっている点まで類似していて、研究者としては困っています!)。しかし、両者を比較すると、字形も文字の表音・表意システムも全く異なります。特集に関連して言えば、西夏文字資料は紙媒体が圧倒的多数で碑文が少ないのに対し、契丹のそれは全く逆です。契丹文字は、未解読文字の研究に有効な、対訳資料の少なさも指摘しなければならないでしょう。文字が格段に不鮮明な碑文・拓本を読み解き、丹念に文例を収集しながら、契丹文字の解読を進める研究者の熱意には頭の下がる思いです。今回の特集は、私自身にとっても、新鮮な刺激に満ちたものになり、たいへん勉強になりました。(荒川慎太郎)●読者のみなさま、こんにちは。今年もフィールドプラス夏の号をお届けします。夏は多くのフィールドワーカーが現地に入って調査をする季節です。この夏もフィールドではさまざまなドラマが展開するのでしょうね。フィールドでのさまざまな人や物との出会い、世界を読み解くまなざし、そしてフィールドでの知られざる個人技の世界を垣間みるのは、編集部にとってもたいへんわくわくするものです。さて、今回の巻頭特集は、約千年前に中国北部に存在した契丹国の言語と歴史の解明に挑む研究者たちの物語です。新発見の碑文に未解読文字。研究者の皆さんの並々ならぬ情熱を感じます。ちょうど折よく、東京では2012年7月12日(木)から9月17日(月)まで東京藝術大学美術館にて「草原の王朝 契丹 美しき3人のプリンセス」展(http://kittan.jp/)が開催されますので、読者のみなさまも夏休みに足を運ばれてはいかがでしょうか。(星 泉)お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1eld-plus@aa.tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/eld-plus●中東☆イスラーム研究セミナー、 教育セミナー中東もしくはイスラーム世界について調査・研究する大学院生や若手研究者を対象としたセミナーを、AA研にて開催いたします。セミナーでは、調査・研究領域に関する最新の知識・情報を提供するとともに、参加者による研究発表と討論を行います。主に大学院生を対象とした「教育セミナー」が9月14日‐17日に、博士論文準備中の方々を対象とした「研究セミナー」が12月14日‐16日に開催されます。募集要項等の詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。http://meis2.aacore.jp/●フィールド言語学ワークショップAA研では、大学院生以上の若手研究者を対象に、言語の記述・分析方法や言語データの管理・加工の手法について学ぶワークショップを実施しています。随時開催する文法研究ワークショップ、テクニカルワークショップの他、毎年2月に1週間にわたって開催するDocumentary Linguistics Workshopがあります。参加は事前申込制で、参加費は無料です。Ustream中継をすることもあります。詳しくは下記をご覧のうえ、ふるってご応募ください。http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/training/eldling-ws/●海外学術調査フォーラム6月30日(土)、AA研にて海外学術調査フォーラムが開催され、全国から多くの方がお出で下さいました。午前中の海外学術調査ワークショップ「フィールドで『採る』 フィールドサイエンスの可能性」では、本誌連載企画「フィールドワークって何?」の執筆者が登壇し、誌面と連動した議論が展開されました。また、学際的共同研究の計画、中間報告、成果報告の場として「海外学術調査フェスタ」もあわせて開催されました。当日の様子はこちらをご覧ください。http://www.aa.tufs.ac.jp/~gisr/forum.html巻頭特集「生老病死は測れるか?」責任編集:増田 研生まれ、老い、病に苦しみ、そして死ぬ。誰もが経験する出来事を、研究者はどのようにして測るのか。社会開発の実践に不可欠なフィールドワークの方法とさまざまなアプローチを紹介します。連載企画 フィールドワークって何?テーマ:「変える」研究者が何かを変えるとき『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。
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