王爺廟調査記録



11. 天賜東宮


11-1. 後列左より許府王爺、孫府王爺、孫府王爺
後列左より許府王爺、孫府王爺、孫府王爺 96'1/3 
地点:福建省龍海市白礁。厦門市海滄鐘山からの分香。

11-2.
創廟年代:不明。光緒9年(1883年)重修。

11-3.
主祀神明(生日):許府、孫府、朱府王爺(どの神がどの生日になるかは不明だが、6月14日、8月14日、10月18日)。主な祭典は8月14日。

11-4.
配祀神明及び同祀神明:閻羅天子、虎爺(護法神)、註生娘娘。この他、王船。

11-5.
祭祀圏:主要な信者は白礁村の人。現在は王姓が95%以上。宋代は呉姓が多かったが、宋末から王姓がマジョリティになる。


11-6. 廟の外観
廟の外観 96'1/3 
王爺の起源:王爺は、36進士の中に含まれる。もとは、乞食。進士に合格した。皇帝が奸臣の言を聞いて、この36人を道士の法術で殺してしまった。
そのため、彼らは死にきれず、様々な悪いことをした。皇帝も彼らを怖がって王爺という称号を与えた。だから、乞食はここへ来て住んでも良い。

11-7.
送王船儀礼:あり。1947年には、最後の大をした。放王船は、の時のみ焼く。36人で担いでいって海辺で焼く。
中に、米や薪、鶏等を入れる。米や薪は二袋で一担(米の場合一担で100斤)。どのくらい載せるかは、個人の願い事次第。紙製の王爺(三府王爺)も載せる。
木製の船。10メートルくらいある。1947年の時は、49日間の演戯の奉納もあった。
お金は、裕福な人が、大主(頭)、二主(頭)、三主(頭)になって他に主会は、24元で、七つの角落から各二人ずつがでた。

11-8.
巡境(有無及び範囲):不明。

11-9.
分霊:不明。

11-10.
管理組織:不明。




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