@一般状況
・「維吾爾文化の中心」として職人街も充実した大都市にも拘らず,リサラ文化は廃れているとの印象を受ける。
・5度の礼拝実行,金曜礼拝参加ともにほぼ100%。 
・就業年齢→10代からが多い。
・職人:低い識字率「読めないのでリサラは知らないし、所有もしていない」との回答が大半。

Aリサラの認知度
・職人のリサラ認識率=76%
・守護聖人名正解率=100%

C同業者組合は存在するのか?
・「以前は維吾爾族の住むすべての土地でBazma-Barawat と呼ばれる週に一度集まる同業者集会があり、リサラはその場で読まれていた。」(床屋)

D収集テキスト
・職人自身の提供になるものは皆無。地元郷土史研究家の蔵書写本1冊と,バザールの書籍商kitapchiから購入した石版本(リサラ合本)1冊,および1989年に出版されたQulban Wali編, Qadimki Uyghur hunar-kasp risaliliri. (今年焚書の対象となった本)を入手。

E特殊事情・特殊状況
・民族独立運動〜テロ対策のための政治的緊張状態。
・宗教書批判の傾向・焚書事件 (2002) →従って、以前に比べバザールで民間出版物を眼にすることが少なくなっている。
→情報提供者もそれなりの警戒をしていたものと想像され、再調査の必要性を痛感している。



ORIASインデックス・ページへ
GICASインデックスページへ