Grammatological Informatics based on Corpora of Asian Scripts/アジア書字コーパスに基づく文字情報学
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 ■クメール文字資料の電子化 (東南アジア言語資料の電子化)
 ■Digitalization of Khmer Linguistic Materials
 ■峰岸真琴

概要 東南アジアの言語資料のうち、クメール(カンボジア)文字で記された経典、碑文資料のデジタル化によって、文字の構成と表現、歴史的な字体の変遷を解明します.
 

目的 本プロジェクトは、クメール(カンボジア)文字版の南伝大蔵経(トリピタカ)の一部と、サンスクリット語およびクメール語で書かれている碑文のデジタル化によって、クメール語(カンボジア語)の文字の構成と表現、歴史的な字体の変遷を解明することを目的としています.

 
内容
クメール文字は東南アジア大陸部のインド系文字としては最も古いものの一つです.最初の年代の明らかなサンスクリット語碑文は7世紀にさかのぼり、最も古いものは紀元前後のものと推定されています.クメール文字は初めサンスクリット語の表記に、後にはクメール語およびパーリ語仏教経典の表記に用いられました.

■ クメール文字版(カンボジア語、パーリ語)の南伝大蔵経の入力

クメール文字で書かれた南伝大蔵経をテキスト入力することにより、クメール文字によるカンボジア語、パーリ語の文字素の共起関係とグリフ表現について明らかにし、最終的にはネットワーク環境で利用可能なクメール文字の開発を目指します.

■クメール文字の歴史的変遷に関する研究

セデスらによるカンボジア碑文の研究に基づき、拓本や現地における碑文の写真資料をもとに、字体と文字構成法についてのデータベース化を行い、文字の歴史的な変遷を明らかにすることを目指します.

最終更新日:2003/5/30
e-mail:mmine@aa.tufs.ac.jp

情報資源利用研究センター 情報資源利用研究センター AA研アジア・アフリカ言語文化研究所