番号:018 年月日:ヒジュラ暦ラマダーン月1日 劇場:ベイオウルのハレブ小路にあるヴァリエテ座 劇団:オスマン舞台 演目:我が子 構成:感情劇5幕 解説:作品は、裕福な一家族と貧しい一家族との間でおこった正義の戦いを題材とし ていると説明されている。プログラムでは言及されていないが、この原作はメティン ・アンドによれば、G.オネ(1848-1918)の作品で、1911年に同劇団によって上演され ており、本プログラムも1911年と考えられる。G.オネは自然主義的メロドラマを創作 した小説家で、ゾラやユゴーとならんで19世紀末のフランス文学界に大きな影響を与 えた人物。この作品を、オスマン知識人が未だかつてみたこともない、わが国で最も 有名な役者たちからなる劇団、というふれこみで宣伝しており、プログラムはフラン ス語、アルメニア文字、キリル文字でも表記されている。すなわち、知識人、インテ リ向けのフランス自然主義物とでもいえよう。 上の画像を拡大する。 下の画像を拡大する。 |
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