オスマン朝演劇ポスター展



番号:012
年月日:ヒジュラ暦(1329年)ラマダーン月18日(1911年9月11日)
劇場:ベイオウルのオデオン座
劇団:オスマン国民劇団
演目:タールク・ビン・ズィヤード
構成:歴史劇8幕
解説:近代オスマン演劇史上、重要な役割を担った官僚にして劇作家アフメト・ヴェ フィックの総監督で、ナンバー1男優ブルハネッディンを主役としたオスマン国民劇 団の興行である。この点からみて、この芝居は当時の演劇界の最高水準をいく作品で あったと考えられる。タールク・ビン・ズィヤード、すなわちアラビア語でターリク ・ブン・ズィヤードは、ベルベル人の首長で、8世紀にアンダルシア地方に侵攻して 西ゴート王国を滅ぼした時のムスリム連合軍の司令官である。つまり彼はイスラーム 世界における英雄のひとりといえる。芝居のあとには1幕物のバレーが演じられた。 さらに、19日以降に上演される作品として、「スルタン・アブデュルアズィズの最期 の日々」という題の歴史劇、あるいは「パリのトルコ人」という題のレヴューなどが 予告されている。そしてこれらの芝居のあとには毎晩、ロザルバ嬢の「オリエンタル 」な「古代エジプト神殿における愛の崇拝」という題の舞踊も演じられた。

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