Grammatological Informatics based on Corpora of Asian Scripts/アジア書字コーパスに基づく文字情報学
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 ■ アジア諸文字実装プロジェクト
 ■ Asian Scripts Technology Infrastructure (ASTI)
 ■ 町田 和彦(代表)

概要 本プロジュクトのコード名 ASTI は、プロジェクトの英語タイトル Asian Scripts Technology & Infrastructure の頭文字をとったものです。またASTIはサンスクリットで「存在する」(三人称、単数、現在形)も意味します。多種多様な文字で表記されるアジア諸言語を同時に扱う複雑な版下処理を可能にするための基盤技術の開発を目指しています。

本プロジェクトは、Free Standards Group's Linux Internationalization Initiative (Li18nux)との共同プロジェクトとして進められています。

 
目的 本プロジェクトは、アジアの諸文字の中でも標準的な基盤技術の整備が特に遅れているインド系文字に関して、フォント開発およびブラウザを含めた各種アプリケーションへの実装を目的とする実証研究です。 特にオープンソースのプラットフォーム(Linuxなど)やブラウザ(Mozillaなど)での実装を実現し、アジア固有の文字に関するデジタルデバイドの解消に貢献することを目指します。

2002年度の目標は、デーヴァナーガリー文字フォントが実装可能なブラウザの実現およびユーザの多様なニーズに対応するインプットメソッドの開発です。同時に、無料で利用できる独自のデーヴァナーガリー文字フォントを開発します。2003年度以降は、対象をその他のインド系文字に拡張させ、フォント開発およびブラウザへの実装を順次進めていく予定です。

ガネーシャ神 ガネーシャ神に恭礼(始めにあたり事業の成就を祈る)
内容 Free Standards Group's Linux Internationalization Initiative (Li18nux) との共同プロジェクトの成果として、2003年現在、ブラウザ Mozilla の最新版にデーヴァナーガリー文字フォントを実装することが可能になりました。同時に各種用途に対応したデーヴァナーガリー文字フォント複数をASTIプロジェクトが独自に開発しました。これらのフォントは、事実上の世界標準であるutf-8の規格に準拠しているので、Mozillaはもちろん、IE, Netscape などのブラウザやMS Word などのワープロソフトでも使用できます。
 
デーヴァナーガリー文字対応 Mozilla (2003年リリース)
 
デーヴァナーガリー文字フォント (2003年6月リリース)
デーヴァナーガリー・フォント三種類の圧縮ファイル (AA_NAGARI_SHREE.lzh 約136K bytes) のダウンロード
このフォントは、ASTIプロジェクトが開発したlevel 1, 2, 3 に対応しています。
 
デーヴァナーガリー文字の結合文字字形 上記 level 別開発フォントの 主要な差異の説明です。
 
インド系文字のワークベンチ
インド系文字用のワークベンチは、ASTIプロジェクトのフォント開発者のために準備したものです。一般利用者もインド系文字入力のためなどに利用できます。
 
Bengali, Telugu, Kannada, Gurumukhi, Khmer 各種 fonts (2004年リリース予定)
リンク
Press Release アジア諸文字が使用される多言語環境に対応するためのASTIプロジェクトとFree Standards Groupとの共同プロジェクトに関する発表内容。
(URL: http://www.freestandards.org/news.php?id=26)
 
以下のリンク先に行く前にデーヴァナーガリー文字フォントがインストールされていることを確認してください。OSは Windows XP、ブラウザーは IE あるいは Netscape の最新版をお使いください。
 
デーヴァナーガリー文字表
(URL: http://www3.aa.tufs.ac.jp/~kmach/gicas/ASTI/dn_syl.htm)
 
デーヴァナーガリー文字全文検索 では、ASTIプロジェクトが構築しつつあるデーヴァナーガリー文字を使用するデーターベースの一部を検索することができます。
(URL: http://www3.aa.tufs.ac.jp/~kmach/gicas/DBHC/u_dn_j.htm)
 
 
ヒンディー語古典データベース では、ASTIプロジェクトの成果を利用した表示システムが使われています。
ヒンディー語辞書見出し語データベース(約14万語)
 
ヒンディー語・日本語・英語辞書(約3万語)
 
シンハラ語・日本語辞書(約3万語) 平成16年度正式公開予定のシンハラ語・日本語辞書の全文検索。
 
パンジャービー語・日本語・英語辞書(約8万語)平成16年度正式公開予定のパンジャービー語・日本語・英語辞書の全文検索。
(URL: http://www3.aa.tufs.ac.jp/~kmach/gicas/DBHC/dbhc_j.htm)
 
最終更新日:2003年6月8日
e-mail:kmach@aa.tufs.ac.jp

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