東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所情報資源利用研究センター
平成13年度センター主導データベース構築プロジェクト「韓国民俗文化画像データベース」
 
日本人人類学者が見た70年代の韓国

公開:2002年3月29日
作成者:
 伊藤亞人(東京大学大学院総合文化研究科,センター共同研究員)
 中村 淳(東京大学大学院総合文化研究科,センター共同研究員)
 本田 洋(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所,プロジェクト責任者)


データベースの概要

このデータベースは,戦後韓国研究者の第一世代の一人である伊藤亞人氏(現,東京大学大学院総合文化研究科教授,専攻:文化人類学)が,韓国の珍島,済州島,安東,ソウル等の地で,主として1970年代に撮影した写真約4,600枚を電子化し,目録情報を付け,検索できるようにしたものです。

韓国の1970年代は,60年代中盤に始まった産業化と都市化が本格化していった時期で,農村においてはセマウル運動等も進められ,従来の社会や民俗文化のあり方が大きな変化を蒙りつつあった時期です。伊藤亞人氏は,1971年済州島での調査を皮切りに韓国でのフィールドワークを開始し,1972年7月からは最も重要なフィールドとなる全羅南道珍島郡での調査を始めました。その後,1973年には両班伝統の色濃く残る地域として知られている慶尚北道安東郡を調査し,またソウル等の地を幾度にもわたって訪れています。このデータベースに収められている写真は,このような調査の過程で撮影されたもので,調査現場の記録として意味をもつばかりでなく,今日ではあまり見られなくなった様々な慣習や物質文化,かつての村や街の様子,さらにはそれらの変化の過程を記録した資料としても,今後価値を増してゆくのではないかと思います。

このデータベースは,東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所情報資源利用研究センター平成13年度センター主導データベース構築プロジェクト「韓国民俗文化画像データベース」により作成されたもので,著作権は同研究所に属します。このデータベースに収録されている画像ならびに目録情報の無断転載と営利目的での使用は,分量と内容の如何,ならびに加工の有無に関わらず一切禁じます。

参考文献:伊藤亞人 1999, 『韓国珍島の民俗紀行』青丘文化社.

Copyright (C), Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies, 2002. All rights reserved.
 

検索画面へ
 

検索の仕方

検索画面を呼び出した上で,以下の手順に従って操作してください。

1) 本データベースの検索システムは,固有番号(画像ファイルのID),撮影年,撮影国,撮影地域,撮影対象,キーワード(三つまで入力可能),全文検索キーの一部,あるいはすべてを使って検索することが可能です。複数の項目を組み合わせて検索する場合には,and検索とor検索の二通りのうちのいずれかを選ぶことができます。また,各検索項目について,入力内容が目録情報の全体と一致する場合のみならず,一部のみと一致する場合でも,データはすべて拾い出されます。

2) 検索項目を適宜入力した上で画面左下の検索ボタンを押すと,該当するデータの目録内容が画像のサムネイル付きで表示されます。一度に表示されるデータの件数はデフォルトの状態で10件ですが,画面右上の表示件数で5,000件まで指定することが可能です。また,端末のメモリーの容量等との関係で,検索結果表示の際に,サムネイルと目録内容が重なって表示されたり,あるいはサムネイルの一部が欠ける場合がありますが,その際には画面を更新することによって正常に表示されるようになります。それでも正常に表示されない場合には,いた仕方ありませんのでそのままご利用ください。ただし,規格の都合上,縦長の画像についてはサムネイルが右あるいは左に90度回転された状態で表示されますが,これはシステムの異常ではありません。ポップアップ表示では正常な画像が表示されます。

3) ご覧になりたい画像のサムネイルをクリックすると,大きな画像がポップアップ表示されます。ただし,表示される窓は横長画像のサイズに合わせてありますので,縦長の画像をご覧になる場合には,窓のサイズを適宜調整してください。
 

検索方法の手引き