塩原朝子 (SHIOHARA Asako)

asako@aa.tufs.ac.jp


所属

アジア・アフリカ言語文化研究所

官職 准教授
生年 1970年
取得学位 博士(文学)(東京大学、2006年)
専門分野 言語学(インドネシアの言語)

 

研究課題

インドネシア諸語、特にヌサトゥンガラ諸島 (小スンダ列島)の言語を専門とし、おもに文法に関する研究を行ってきた。

[A] バリ語の研究
1993-1995にかけて、バリ島のUbudで行ったバリ語の統語論に関する現地調査の成果を特にapplicative verbsの機能を中心としてまとめ、「バリ語のapplicative verbs」 (1997)を著した。 この研究の延長線上に、The indirect-influence marker in Balinese (2004)がある。

2001年からバリ、ウダヤナ大学I Gusti Made Sutjaja教授との共同研究を開始した。2002年5月から2003年3月にかけては、同教授をAA研外国人研究員に迎え、次の二つの活動を進めた。

・AA研、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、言語研修「バリ語」の教材作成およびコースの運営。
・ウダヤナ大学所蔵ロンタル文書(貝葉)の転写、翻訳およびデータベース作成

[B] スンバワ語の研究
1996年にヌサトゥンガラ諸島の言語の一つであるスンバワ語の調査を開始した。三菱信託山室記念財団の助成金を受け、1996-1998中のべ6ヶ月にわたり、スンバワ県、スンバワ・ブサル(Sumbawa Besar)市、および、ウンパン(Empang)市において、文法調査およびスンバワ語の音声資料の収集を行った。その調査を受けて、1998年までにスンバワ語の文法の概略を明らかにし、成果を「スンバワ語の概略」(1998)の形にまとめた。1999年には、メルボルン大学のロンボク・スンバワ調査プロジェクトの共同研究に参加し、その成果を‘Relativization in Sumbawan.’ (2000) にまとめた。

その後、2001年-2005年に断続的に調査を続け、その成果を「スンバワ語の文法」にまとめた。

 

学術論文リスト

 

教科書

口頭発表

助成金など


[文部省科学研究費補助金]

[その他]

所属学会

日本言語学会 (1996〜)