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 ■固有の文字をもたない言語の表記に関する諸問題の解決を支援するオンライン・リソースの構築
 ■Online Resources to Support Creation of Orthographies in Languages without Writing
 ■塩原 朝子

概要
 文字表記の習慣が確立していない言語の表記に関する問題全般,中でも,転写法や正書法確立に関する諸問題を扱う。
 
目的
 世界の言語の中の大多数は,固有の文字を持たず,また,表記法も確立していない。そのような言語を研究対象とする言語研究者は,さまざまな形でその転写 を試みてきた。また近年では各言語コミュニティ内部でも文化遺産保存などのために文字化を望み,それに伴って必要な正書法の確立を試みる動きもみられる。

 しかし,文字表記法を確立する過程は決して単純ではない。そこには,さまざまな言語学的,社会的,政治的問題が生じうる。
 これらの問題は、各言語・各社会固有のものがあると同時に、通言語・通社会的に類型化できるものも多いため、文字化に関するノウハウを共有することによって解決の効率化が期待できる。

 本プロジェクトでは、様々な立場の人々(言語研究者、話者コミュニティなど)からの提案を受け、問題の解決について話し合う場を提供するとともに,そこから得られた情報を発信する。
 
内容
 主な活動は,上記の問題を扱う研究会の開催と,そこでの議論の成果としての以下のページの作成である。
(過去の研究会の記録についてはこちらをご覧下さい。)
 
「表記」「正書法」に関する問題の解決を支援するオンラインリソース
(表記,正書法確立に関する様々な問題を扱うとともに,特殊文字(IPAなど)を含むデータの管理,公開などに関する技術的な問題も扱っています。)
 
様々な言語の表記に関するケーススタディ
 
表記・文字に関する論文,文献の情報
 
メンバー
■研究分担者(所員):町田 和彦,澤田 英夫,中山 俊秀
■研究協力者:若狭 基道(東京外国語大学非常勤講師),阿部 優子(東京外国語大学大学院),カリ・エセルベルト(元学術振興会特別研究員),西岡敏(沖縄国際大学・助教授)
メンバーについての詳細
 
最終更新日:.2003.6.9
e-mail:asako@aa.tufs.ac.jp

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