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 C-4: Chih-Hua, T.H.H.K. Tegal Java, 1906-1936
(『直葛中華學校卅週年紀念冊』)


 発行元:  T.H.H.K. Tegal (1936年)
 言語:  ムラユ語、中国語、英語
 備考:  中ジャワ州トゥガル市の中華学校(爪哇直葛中華學校)・中華會舘の30周年記念刊。  
原資料からのスキャン・データ。
表紙カラー、本文モノクロ、全302ページ(表紙含む)、アルファベットOCR処理済み。
資料提供: Harianto Sanusi氏


  No.   ファイル   サイズ   内容 
 0  data (cover)  6.9 MB  表紙
 1  data (part 1)   26.5 MB  目次、序言、賀辞、校歌等 
2  data (part 2)  102.7 MB  前編(過去の歴史)
3  data (part 3)  62.3 MB  後編(現在の概況)
4  data (part 4)  69.6 MB  統計図表・論著
5  data (part 5)  53.7 MB  広告



解説

■発行元について
 トゥガル中華會舘は1906年に設立され、同街の華人子弟教育に当たった。当初は初等小学のみだったのが、1913年には高等小学、1927年には初中(中学校)を開設、また1931-32年には一時、高中(高校)を開いている。本書の刊行は、記念刊編集部(Redactie Commissie Gedenkboek)によるもの。


■内容について
 前編の冒頭にある詳細な「校史」によると、バタヴィア中華會舘設立からほどなくして、インドネシア各地の華僑(Hwakiao)の間では民族教育に対する認識が高まっていていたが、そんな折の1906年に林文慶(Liem Boon Keng; 1896-1957年)がジャワを訪れた際に、トゥガルの有志が彼を同市に招き講演をしてもらった。福建や客家の別にこだわらずあらゆる僑胞(Kiao-pao)のための教育を国語(Tjeng-im)で行なうべき、との助言を受け、すぐさま資金を集めてトゥガル中華會舘が設立されたとある。
 現在の概況を中国語でまとめてある後編では、教育方針や図書館の充実度などについての報告などと共に、授業時間割表と使用教科書などの一覧が掲載されている。
 統計図表の部167ページでは、中華會舘とオランダ語教育の学校(HCSおよびMULO)の在籍生徒比率(1935年10月時点)の表が目を引く。
 論著の部では、中国語・英語・ムラユ語による華僑教育等に関する質の高い論述記事が並んでいるのに混じって、郭克明(Kwee Kek Beng; 1900-1975年)も「華僑は中国語を話すべき」とする趣旨の短文を寄稿している。


 



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