周遊記

質問と回答
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質問 西夏文字解説パネルの、「色即是空」「空即是色」の西夏文字訳はどのような対応関係になっているのでしょうか?
回答 パネルの細かいところまで見ていただきありがとうございます。西夏語は漢語とは異なる言語で、語順が違います。また、同じ内容の1文でも表現が変わることもあります。1文字ずつ西夏文字の意味を示すと、「色・自・空・也」「空・自・色・也」のようになります。

質問 どうしてベトナムは、漢字・チューノムからチュークォックグー(ラテン文字)へと、急に文字を変えたのでしょう?
回答 ベトナムの場合、フランス人宣教師がラテン文字表記に工夫を重ねたことが背景にあり、一九世紀後半にフランス領となって以降、一般にラテン文字使用が広まりました。また、独立してからもラテン文字の使用が公式正書法として認められたことが理由といえます。

質問 同一の概念、たとえば「もり」を各言語でどのような文字にしているかの対照表はできませんか?
回答 漢字に似た擬似漢字であっても、必ずしも表意文字とは限りません。また、表意文字である擬似漢字でも、対照できる文字例が記録されていない場合もあります。展示・解説される全ての文字で対照表を作るのは難しいといえます。しかしアイデアは面白いですね。今後の解説パネルなどに活かしたいと思います。
ちなみに、3月から展示される追加パネルでは、「戦国時代」中国の各国の文字で、同一の概念を表わした対照表が挙がっています。ぜひこちらもご覧ください。