大塚 行誠

研究機関研究員

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534　東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: otsuka_kosei[at]aa.tufs.ac.jp

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研究テーマ：言語学　チベット・ビルマ語派

ミャンマー連邦におけるティディム・チン語の研究をしています。

チベット・ビルマ語派クキ・チン語支に属するティディム・チン語の記述言語学的な研究を行っています。一般的に，ミャンマー連邦では，クキ・チン語支の諸言語を話す人々を「チン族」と呼びます。チン族は，主にミャンマー連邦北西部およびインド北東部の山岳地帯に住んでいます。
クキ・チン語支には50種類以上もの言語があり，各言語は相互で意思疎通ができないほどかけ離れたものとなっています。しかし，一見多極化しているように見えるクキ・チン語支の諸言語も言語学的なアプローチから考察すると，実は様々な形で互いに強い繋がりを持っているようで，幾つもの共通した特徴が見られます。
現在は，ティディム・チン語と他のクキ・チン語支に属する諸言語とを対照しながら，どういった部分に共通点あるいは相違点が見られるのかということに関心を抱きながら研究を進めています。

最近取り組んでいること：

ティディム・チン語は，事実上，ミャンマー連邦チン州北部の共通語となっており，話者人口が多く，使用地域も比較的広いと言えます。ただし，様々な方言もあるようで，今はティディム・チン語の方言についても調査を行っています。また，ティディム・チン語の話者は，インドとミャンマーの国境をまたぐ形で住んでおり，双方のティディム・チン語に見られる語彙の違いや言語接触についても調べを進めたいと考えています。

研究プロジェクト:

• 言語ダイナミクス科学研究プロジェクト

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