特任研究員
東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1
Email: kmatsuda[at]aa.tufs.ac.jp
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研究テーマ:インド大乗仏教
インド大乗仏教には二つの大きな学派がありますが,その一方である瑜伽行派の四世紀前後の思想について研究しています。研究方法としては,主としてサンスクリット語・チベット語・漢訳文献のテキストを精査し,その内容を比較検討することを通してその思想を明らかにしていこうという文献学的手法を用い,瑜伽行派の中心的テーマの一つである識(認識・意識)のはたらきに関する学説を中心に研究中です。
また,コンピュータの有効利用は,インド学仏教学の方面でも,近年ますます活発になっています。様々なデータベースが整備されつつあり,研究の利便性も増してきています。一方で,いかに効果的にデータを蓄積し利用していくかという問題は常に残されており,様々な手法が実験的に導入されまた発展させられている段階にあるのではないかと思います。私自身もこちらでお世話になる以前よりTEI/XMLを利用した仏教辞典のデータベース作成のお手伝いをさせていただいています。
現在は前述のデータベースの作成に取り組んでいますが,そこから得られるTEI/XMLの可能性や問題点を整理したいと思っています。また,現時点では思想的な面からの研究と必ずしも直結しない状態であるのですが,テキストから意味を見出す思想研究とテキストをコンピュータでいかに扱い意味づけていくかということは,深い関係をもちうると思いますので,両者を活かした研究へと進めていければと考えています。
研究プロジェクト:
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