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児島 康宏

特任研究員

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: ya.kojima[at]tufs.ac.jp

個人ウェブサイト: http://fieldnet.aacore.jp/wiki/利用者:児島康宏

研究テーマ:言語学,カフカス諸語


グルジア語を中心に,カフカス諸語の研究をしています

カフカスの地域ではとてもたくさんの言語が話されています。そのうち,チュルク語族やインド・ヨーロッパ語族といった周囲の大きな語族に属していない35ほどの言語を「カフカス諸語」と呼んでいます。そのカフカス諸語のなかで,最もたくさんの人々に話されており,唯一,独自の文字を持っているのがグルジア語です。
私はこれまでさまざまな観点からグルジア語の文法について考えてきました。グルジア語は,早くから言語学者の関心を惹きつけ,グルジア内外ですでにかなり詳しく研究されている言語ですが,まだまだたくさんの謎を秘めています。とくに,語用論的な観点を取り入れることで,大きく研究を前進させる余地があると考えています。
また,グルジア語は古くは5世紀より書かれたものが連綿と残っており,1500年以上にわたる言語の変化を克明に観察できるという点でもすぐれて貴重な言語です。グルジア語を通して見えてくることは少なくありません。

最近取り組んでいること:

2005年頃から,グルジア東部の村に通って,バツビ語いう言語を調べています。バツビ語はグルジア語とはまったく異なる言語で,話し手の数が2000人ほどしかいません。若い世代や子供はもはや流暢に話すことができず,消滅の危機にさらされています。残された時間は長くありません。今のうちに記録を蓄積し,ゆくゆくはバツビ語の文法・辞書をつくりたいと考えています。


研究プロジェクト:


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